櫛引素夫

櫛引素夫：地域社会を見つめる眼

櫛引素夫（くしびき もとお、1962年 - ）は、青森大学社会学部の教授であり、地理学、メディア論を専門とする研究者です。ジャーナリストとしての経験を活かし、地域社会の課題に深く関わる研究活動を展開しています。

ジャーナリストから研究者へ

青森市で生まれ育った櫛引氏は、東北大学大学院理学研究科を修了後、1987年に東奥日報に入社しました。メディア情報部、八戸支社、政経部などを経て、2006年からは政経部付編集委員として活躍しました。

八戸支社勤務時代に整備新幹線問題に関心を抱き、弘前大学大学院地域社会研究科で研究に取り組みました。2006年には、「地域振興策としての整備新幹線構想が持つ問題点と可能性：東北新幹線・盛岡以北を中心に」と題する博士論文で博士（学術）を取得しています。

東奥日報では、「地域のあした－平成の大合併」（2004年）、「20年後へのシナリオ」（2005年）、「縮む社会」（2006年）、「ここに生きる－あおもり09　ふるさと考」（2009年）など、長期連載記事を執筆し、地域社会の現状と未来について考察を深めました。

2013年、青森大学社会学部の准教授に転身し、2016年に教授に昇任しました。現在は、メディア論や地域社会調査法などを講義する傍ら、研究活動にも精力的に取り組んでいます。

研究テーマ

櫛引氏の研究テーマは多岐にわたりますが、特に力を入れているのが以下の分野です。

整備新幹線問題：新幹線が地域社会に与える影響について、多角的な視点から分析しています。
空き家問題：深刻化する空き家問題の現状を把握し、その解決策を探っています。
地域コミュニティ：地域コミュニティの活性化に向けた方策を研究しています。
防災：地域防災のあり方について、具体的な提言を行っています。

これらの研究を通して、地域社会が抱える課題の解決に貢献することを目指しています。

著書

『地域振興と整備新幹線：「はやて」の軌跡と課題』弘前大学出版会、2007年
『新幹線は地域をどう変えるのか : フォーラム新幹線学2020』古今書院、2020年

外部リンク

櫛引素夫 - researchmap
櫛引素夫 - J-GLOBAL
* 櫛引素夫 - KAKEN 科学研究費助成事業データベース


櫛引素夫氏は、ジャーナリストとしての経験と研究者としての知見を融合させ、地域社会の発展に貢献する活動を続けています。その活動は、地域社会に関わるすべての人々にとって、貴重な示唆を与えてくれるでしょう。

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