櫻井つぐみ

櫻井つぐみ: 日本の女子レスリングのエース

櫻井つぐみ（さくらい つぐみ）は、2001年9月3日生まれ、高知県香南市出身の女子レスリング選手です。彼女は55kg級および57kg級で活動しており、身長は156cmです。現在、彼女は日本の女子レスリング界での重要な選手の一人であり、多くの大会で栄冠を手にしています。

経歴の始まり

櫻井は父親が設立した高知クラブでレスリングを始めました。彼女は幼少期から才能を発揮し、小学生のころから全国大会での優勝経験を持っています。また、幼馴染の清岡幸大郎と共に競技に取り組み、仲間と切磋琢磨してきました。

中学時代の櫻井は、全国中学生選手権で3連覇を達成し、その後、世界カデッド選手権の40kg級でも優勝を果たしました。高校生となった後も成績を残し、高知南高校3年時にはインターハイで2位に輝きました。彼女は全日本女子オープン選手権では55kg級で優勝を収めましたが、全日本選手権では2位にとどまりました。

大学生活とさらなる成長

2020年に育英大学に進学した櫻井は、大学1年目で全日本選手権において優勝を遂げます。2年目には全日本選抜選手権で優勝し、世界選手権でも素晴らしいパフォーマンスを見せてドイツの選手に対してテクニカルフォール勝ちを収めて優勝を果たしています。この際、全日本選手権では57kg級にも出場し、こちらでも優勝を果たしました。

大学3年時には、アジア選手権で金メダルを獲得し、全日本選抜選手権では南條早映との決勝を制して連覇を達成。世界選手権ではリオデジャネイロオリンピックの金メダリストであるヘレン・マルーリスを破り、前年に続く階級制覇を成し遂げました。しかし、全日本選手権では準決勝で南條に敗れて3位に終わりました。

オリンピックへの道と卓越した実績

大学4年時、櫻井は全日本選抜選手権で3連覇を達成し、世界選手権代表決定プレーオフでも勝利を収めます。世界選手権では、準決勝でマルーリスを破り、決勝ではモルドバのアナスタシア・ニチタを下し、世界選手権3連覇を達成しました。この功績により、2024年のパリオリンピックに向けた代表選手として内定しました。

アジア大会では、北朝鮮の選手との激闘の末に優勝を手にし、その年は櫻井にとって非常に実り多い年となりました。2024年初頭には、STIカップ東日本大学女子リーグ戦に出場し、チームは優勝したものの、個人戦では敗れた経緯があります。

パリオリンピックでの輝き

2024年8月9日、櫻井はパリオリンピックのフリースタイル57kg級で決勝進出を果たし、モルドバのアナスタシア・ニキータを相手に6-0で圧倒的な勝利を収め、金メダルを獲得しました。これにより、高知県出身としては1932年以来92年ぶりのオリンピック金メダリストとなり、女子では初めての快挙を成し遂げました。

彼女のこれまでの成果は、日本レスリング界での誇りであり、今後の活躍にも期待が寄せられています。

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