權正赫 (ラグビー選手)

權 正赫（クォン・ジョンヒョク）

韓国出身のラグビーユニオン選手、權 正赫（クォン・ジョンヒョク、ハングル表記：권정혁）は、1989年2月5日に生まれた。フィールド上では主にセンター（CTB）のポジションを務め、その身体能力とプレーでチームに貢献した。身長178cm、体重93kgという体格を持ち、チームメイトやファンからは「クォン」の愛称で親しまれた。

ラグビーキャリアの始まりと学生時代

權正赫氏がラグビーというスポーツに出会ったのは15歳の時だった。韓国の慶山高校でその才能を磨き始め、その後、日本の三重県立朝明高等学校へ進学し、さらに技術を高めた。高校卒業後、2008年には日本の大学ラグビー界において屈指の強豪校である帝京大学に入学。ここで4年間、ラグビー選手としてさらなる成長を遂げた。

帝京大学在学中の同級生には、後に日本のトップレベルで活躍する多くの才能あふれる選手たちがいた。具体的には、伊藤拓巳氏、大出憲司氏、小山田岳氏、辻井健太氏、滑川剛人氏、白隆尚氏、南橋直哉氏、森田佳寿氏、吉田康平氏らがおり、彼らと共に切磋琢磨しながら大学選手権での栄光を目指した。

社会人ラグビーでの挑戦

大学を卒業した2012年、權正赫氏は日本のトップリーグに所属していた福岡サニックスブルース（現在の宗像サニックスブルース）に加入した。加入後まもなく、彼は日本の最高峰リーグでのデビューを飾る機会を得た。2012年9月23日に行われたジャパンラグビートップリーグ第4節、ヤマハ発動機ジュビロとの試合に先発メンバーとして出場し、これが彼の公式戦初出場となった。この試合を皮切りに、彼はサニックスの一員としてトップリーグの舞台でプレーを続けた。

福岡サニックスブルースで数シーズンを過ごした後、2017年には同じく日本のトップチャレンジリーグに所属する釜石シーウェイブスに移籍した。岩手県釜石市を拠点とするこのチームでも、センターとしてチームを牽引する役割を担った。しかし、釜石シーウェイブスでの活動は比較的短期間となり、2018年に同チームを退団することを発表した。

国際舞台での経験

權正赫氏は、その実力が認められ、ラグビー大韓民国代表にも選出された経験を持つ。国際舞台でのプレーは、彼のラグビーキャリアにおいて貴重な財産となったことだろう。代表チームの一員として、国の誇りを背負って戦った経験は、彼の選手としての幅を広げ、更なる成長を促した。

彼のキャリアは、韓国でのラグビーの始まりから日本の高校、大学での成長、そしてトップリーグやトップチャレンジリーグといった国内最高峰の舞台での挑戦、さらには韓国代表としての国際試合まで、多岐にわたる。権正赫氏は、そのプレーを通じて日本のラグビーファンにも印象を残した選手の一人である。

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