欧州統一左派・北方緑の左派同盟

欧州統一左派・北方緑の左派同盟

欧州統一左派・北方緑の左派同盟は、1995年に設立された欧州議会内の政治会派で、左派から極左の立場を持ち、反欧州連合という立場を鮮明にしています。この会派は、ヨーロッパの統合には関与しつつも、欧州連合の現行の政治体制に対して反対の姿勢を貫いています。

基本的な立場

この会派の基盤となるのは、1994年に発表された結成宣言であり、ここでは独自の統合ヨーロッパの構築に向けて三つの主要な目標を掲げています。具体的には、完全に民主的な機構にするための抜本的な改革、新自由主義的なマネタリズム政策に対抗すること、そして共同開発政策と平等な協力の促進です。

また、この同盟は北大西洋条約機構（NATO）の解体と、欧州安全保障協力機構の強化を目指す姿勢も持っています。これにより、軍事的な協力体制を再構築し、地域の安全保障を新たな枠組みで捉え直そうとしています。

改革と革命の間

欧州統一左派・北方緑の左派同盟は、自身の立ち位置に関して改革主義的であるのか、革命志向であるのかは明確には示していません。参加する各政党は、会派の目的達成に最も適した手段を選択する自由があり、そのために柔軟な政策決定過程を採用しています。つまり、同盟は欧州連合の内部者として政策決定に影響を与えつつも、マーストリヒト条約を撤廃して新たな連合体を模索する外部者的な立場も持っているのです。

組織の構成

この同盟は、国内政党に所属する欧州議会議員で形成された連合体です。参加する国内政党は、会派の設立宣言に記された政治目的を共通して持たなければなりませんが、実際には議員は個々に属する国内政党の指導を受けるため、議案によって意見が異なることもあります。

欧州統一左派・北方緑の左派同盟は定期的に会合を開催し、政策や意見交換の場を設けております。また、多岐にわたる議題についての報告書も作成することで、内部の議論を深めています。

参加政党と議員

この会派には正参加と準参加の二つの参加形態があります。正参加の議員は会派の結成宣言を受け入れることが求められますが、準参加の議員はその全内容を受け入れる必要はありません。準参加の議員も、正参加の議員とともに活動することができます。

国内政党についても、正参加政党は結成宣言を受け入れる必要があり、準参加政党は欧州議会議員を持たずとも所属可能で、正式な参加意図を示さないことも許容されています。

会派内グループ

さらに、同盟内には「欧州統一左派」という会派内グループが存在し、これは欧州左翼党との連携を強化するためのものであり、スウェーデンやフィンランドから北方緑の左派同盟に参加している政党の議員も加わっています。

このように、欧州統一左派・北方緑の左派同盟は、多様な立場と政治信念を持つ政党によって構成されており、その活動を通じて欧州の政治に影響を与え続けているのです。

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