正塚晴彦

正塚晴彦とは

正塚晴彦（まさつか はるひこ、1952年生まれ）は、宝塚歌劇団で活躍する演出家で、大阪市出身です。彼は演出助手のキャリアを経て、1976年に宝塚歌劇団に入団しました。以来、舞台制作に専念し、多くの名作を世に送り出してきました。

略歴

日本大学の芸術学部で演劇を学んだ後、彼は宝塚の舞台で演出助手として実務経験を積みます。1981年には初めて演出を担当した『暁のロンバルディア』で、正式に演出家デビューを果たしました。続く1985年には大劇場に進出し、ミュージカル『テンダー・グリーン』での大劇場デビューを成し遂げます。彼の演出が評価され、2004年には作品『BOXMAN』でコンビの和央ようかと花總まりが第29回菊田一夫演劇賞を受賞するなど、業界内でその名は広まっていきました。2007年からはよしもとクリエイティブアカデミーの講師も務めており、次世代のクリエイターを育てる役割も担っています。

宝塚歌劇団での主な作品

正塚晴彦の手がけた作品は非常に多彩です。以下は彼が演出した主要な舞台作品の一部です：

• - 大劇場公演

- ミュージカル『テンダー・グリーン』(1985年)
- グランド・ロマン『銀の狼』(1991年)
- サスペンス・コメディ『メランコリック・ジゴロ -あぶない相続人-』(1993年)
- ミュージカル・ロマン『ブラック・ジャック 危険な賭け』(1994年)
- ミュージカル『ハードボイルド・エッグ』(1995年)

• - 宝塚バウホールでの作品

- 『暁のロンバルディア』(1981年)
- バウ・ロマン『イブにスローダンスを』(1982年)
- バウ・ミュージカル『オクラホマ!』(1984年)
- バウ・ミュージカル『FAKE LOVE』(1997年)

舞台作品以外にも、ディナーショーや新人公演の演出を手がけるなど、その業務領域は多岐にわたります。特に、彼の演出した舞台は美術や音楽との融合が特長で、多くのファンに支持されています。

演出スタイル

正塚晴彦の演出は、感情豊かな演技とビジュアル表現に重きを置いています。彼はキャストの持ち味を最大限に引き出すことに優れ、彼の舞台は観客に強い印象を与えます。また、道具や照明を巧妙に活用し、物語の世界観を強化する技術も特筆すべき点です。

宝塚歌劇団以外での活動

宝塚歌劇団以外でも、彼は広範囲にわたる舞台制作に関わっています。1992年にはTSダンスファンデーションとのコラボレーションから始まり、さまざまなミュージカルでの脚本や演出を担当。また、ドラマにも手を広げ、例えばNHKの朝ドラ『てるてる家族』では舞台構成と演出を行いました。

まとめ

正塚晴彦は、宝塚歌劇団の舞台制作において欠かせない存在となっています。彼の独創的な演出と多才な能力は、舞台芸術に新たな息吹を与え続けています。今後も彼の活動から目が離せません。

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