正往駅

正往駅（チョンワンえき）

正往駅は大韓民国京畿道始興市にあり、韓国鉄道公社（KORAIL）が運営する駅です。この駅は2000年7月28日に安山線の一部として開業しました。また、2012年には水仁線（現在の水仁・盆唐線）が乗り入れ、地域の交通の便が向上しました。副駅名として「韓国産業技術大学校」が付けられており、利用する学生たちの重要なアクセス地点となっています。

歴史

正往駅の存在以前には君子駅がありました。この駅は1937年に日本統治時代に設立され、周囲には君子塩田があったことから、塩の輸送を行う貨物線としての役割が大きかったです。しかし、旅客輸送に適さない狭軌だったこともあり、1994年に君子駅は廃駅となりました。

1994年以降、安山線が開通し、君子駅の跡地に正往駅が誕生しました。正往という名称は、1995年に新しい君子駅が設立されたことや、地域名の認知度が高まったことに起因しています。続いて、2012年には水仁線が再開業し、2020年には水原駅から仁川駅までの全線がつながりました。この結果、正往駅は首都圏電鉄4号線や水仁盆唐線と直通運転も始め、利便性が一層向上しています。

駅構造

正往駅は高架の地上2階建てで、相対式ホームが2面2線備えられています。安山線と水仁・盆唐線の便が共用され、出入口は1番と2番の2カ所あります。また、2018年からは転落防止のためのスクリーンドアが設置され、安全性が高まっています。

利用状況

近年の一日平均利用者数は増加傾向にあり、多くの通勤客や学生が利用しています。特に大学が近くにあるため、学生の通学利用が大きいと言えます。

駅周辺

正往駅の周辺には、始興消防署や京畿道始興教育支援庁などの公共機関があります。特に副駅名に関連した韓国産業技術大学校は、1番出口からシャトルバスで約5分の距離にあり、学生の通学に利用されています。さらに、京畿科学技術大学校も同様に近くにあり、多くの学生がこのエリアに集まっています。駅の近くには始興総合バスターミナルもあり、いくつかのバス路線が運行されていますが、多くは利用されていません。

商業施設も充実しています。例えば、始興中央図書館やロッテシネマ始華、大型商業施設のイーマート始華店などがあります。また、外国人経営の店舗が多く存在する正往市場があり、地域に賑わいをもたらしています。この市場は、中国など多様な国の経営者による店舗が集まっており、魅力的な買い物スポットとなっています。

始華工団

正往駅は始華工団の玄関口でもあり、多くの中小企業が集まる地域です。この工業団地は南方に位置し、埋め立てられた干潟のエリアに整備されました。1990年から工場が建設され始め、2020年には約1万社以上の企業が存在し、13万人以上の人々がこの地域で働いています。

隣の駅

正往駅に隣接する駅には、安山線の緩行列車として新吉温泉駅と烏耳島駅があります。また、水仁・盆唐線では同様に新吉温泉駅と烏耳島駅が隣の駅とされています。

正往駅は、利便性が高く、地域の重要な交通拠点として機能しており、周辺には多くの教育機関や商業施設、工業団地が存在するため、今後もますます多くの人々に利用されていくことでしょう。

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