正氣塾

正氣塾について

正氣塾（せいきじゅく）は、1981年に九州・長崎を中心に活動を開始した右翼団体です。設立者である若島征四郎は、古典詩「文天祥の正氣の歌」に感銘を受け、日本の青少年に正氣の気風を伝えるべく、この団体を立ち上げました。

設立以来の活動の歴史

正氣塾は1984年、特に目を引く事件を引き起こします。生放送中のフジテレビ番組『笑っていいとも!』にて、未成年のメンバーがスタジオに侵入し、発煙筒を投げ込む騒動を引き起こしたのです。その結果、彼らは新宿警察署に逮捕されることとなりました。この事件は団体の知名度を大きく高める結果となりました。

さらに、1990年に発生した長崎市長・本島等への暗殺未遂事件は、正氣塾の影響力をより一層強めるきっかけとなりました。この事件に関連して、団体のウェブサイトでは、いくつかの凶悪犯罪を「天誅」として賞賛する内容も掲載されています。

社会的な活動と抗議行動

2004年11月26日には、本宮ひろ志の作品『国が燃える』の内容に対して抗議行動を起こしました。この作品が南京大虐殺や百人斬り競争について言及しており、正氣塾はそれを虚偽であり、日本の名誉を傷つけるものと主張しました。

その後の2006年、若島和美は、人気コメディアンの太田光がラジオで反日的発言をしたとの噂を受け、所属事務所へ抗議を行いました。しかし、事務所側はその噂を否定し、真相は不透明なままとなっています。

街宣活動

正氣塾は独特な街宣車を使用しており、その一部は「日本道路公団」から払い下げを受けた車両です。これを「日本道路公園」と表記し、道路保守車両に見立てて活動するその姿は、時折ニュースにも取り上げられました。現在、街宣車は数台を保有しており、時折物議を醸すことがあります。

組織の近年の動き

2009年7月には、鳩山由紀夫元首相を政治資金規正法違反で告発しましたが、その後不起訴処分となり、再度の申し立ても審査で却下されています。2016年には、埼玉県での脅迫事件が報じられ、団体の幹部が逮捕される事態にも発展しました。これは、脅迫的な抗議活動が原因とされています。

現在、正氣塾の塾長は若島和美であり、月刊誌『正論ジャーナル』や『右勇』の発行も行っています。彼らの活動は、日本国内において右翼団体としての立場を強固にし続けており、世間の注目を集める存在となっています。

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