正置友子

正置友子について

正置友子（まさき ともこ）は、1940年に名古屋市で生まれた日本の著名な絵本研究者です。彼女は愛知県立女子大学の英文学科を卒業し、絵本に関する学問的な研究に取り組んできました。

1973年、千里ニュータウンに青山台文庫を開設し、以降絵本の普及に尽力してきました。その後、彼女は1994年にローハンプトン大学大学院に留学し、ヴィクトリア時代の絵本に関する研究を行いました。この研究により、Ph.D.を取得し、学術的な評価を高めました。

彼女は長年にわたり聖和大学の教授として教壇に立ち、絵本研究と教育に注力しましたが、2011年に退職しました。退職後も、2018年には大阪大学大学院文学部の博士後期課程を修了し、博士（学術）を取得しています。2009年からは絵本学研究所を運営し、絵本の魅力を広める活動を続けています。

「第48回日本児童文学学会特別賞」を受賞するなど、その研究成果は広く認められています。彼女の著作には、絵本をテーマにしたもので、特に『おかあさん、ごはんと本とどっちがすき 絵本の散歩道』や、『絵本という宝物 絵本の散歩道3』などがあり、絵本の重要性や魅力を伝える内容が盛り込まれています。

翻訳活動にも力を入れており、ジェーン・ドゥーナンの『絵本の絵を読む』を共訳したほか、絵本と現象学に関連する著作にも貢献しています。また、共編として『保育のなかの絵本』を出版し、絵本の教育的価値を広めるための取り組みを行っています。

正置友子の研究と著作は、絵本の世界に新たな視点をもたらし、多くの人々に影響を与えています。このように、彼女は絵本の研究と普及において非常に重要な役割を担っており、今後の活動にも期待が寄せられています。

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