正解のないクイズ

正解のないクイズ

『正解のないクイズ』は、フジテレビ系列局で1979年10月5日から1980年6月27日まで、毎週金曜19:00 - 19:30に放送されていたクイズ番組です。フジテレビとイーストの共同制作で、従来のクイズ番組とは異なる独自の形式が特徴でした。

概要

この番組の最大の特徴は、問題に対する「正解」が一つではないという点です。4人のパネラーがそれぞれの意見を述べ、その中から最も支持を集めた意見が「正解」とされました。視聴者は観客として参加し、どの意見が真実に近いかを投票で決定します。番組は前期と後期でルールが変更されました。

前期:

前期では、パネラー4人が問題に対して意見を述べ、観客がその意見に投票する形式でした。パネラーは獲得した票数に応じて賞金を得ることができ、最多票を獲得したパネラーは次週も出演することができました。パネラーの賞金は、票数×3,000円で計算されました。

後期:

後期では、観客もクイズに参加する形式に大きく変更されました。これは、フジテレビが1960年代に放送していた『オリンピックショウ 地上最大のクイズ』を参考にしています。観客は問題に回答し、最多票の意見に投票した観客のみが次の問題に進むことができ、生き残りをかけてクイズに挑みました。最終的に残った観客には賞金が分配されました。もし、観客が全滅した場合でも、司会者が無作為に選んだ一人が復活して参加できるルールがありましたが、「該当者なし」となる回もありました。

出演者

司会

高島忠夫
荒木由美子

出題者

福地泡介

コントレギュラー

青空球児・好児 (後期のみ)

レギュラーパネラー（後期）

福地泡介
小鳩くるみ
谷啓
松山政路 (週替わりゲストから)
湯原昌幸 (週替わりゲストから)

ルール

前期

1. 出題者の福地泡介が問題を出す。
2. 4人のパネラーがそれぞれの意見を述べる。
3. 観客100人が、最も真実だと思う意見に投票する。
4. 最多票を獲得した意見が「正解」となる。
5. 全7問終了後、パネラーの総投票数を発表。
6. 最多票のパネラーは次週も出演。

後期

1. 参加者全員が起立。
2. 福地泡介または青空球児・好児が問題を出題。
3. パネラーが意見を述べる。
4. 観客が最も真実だと思う意見に投票。
5. 最多票の意見に投票した観客のみが次の問題に進める。
6. 失格した観客も投票に参加できる。
7. 第5問終了時に残った観客は別席に移動して投票を継続。
8. 全6問終了後に残った観客で賞金10万円を頭割りする。
9. 観客が全滅した場合、司会者が無作為に一人を復活させる。

備考

司会の荒木由美子は、同時間帯にテレビ朝日で放送されていた『燃えろアタック』にも主演として出演していました。これは、同じ時間帯に二つの局でレギュラー番組を持つという珍しい状況でした。
司会の荒木由美子とパネラーの湯原昌幸は、番組終了後の1983年に結婚しました。
関西テレビでは、同時期に『誰がカバやねんロックンロールショー』や『チャレンジQ』を放送していたため、『正解のないクイズ』は別の時間帯で放送されていました。

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