武井亮

武井 亮調教師：若手ながらG1制覇の快進撃を続ける調教師

武井亮調教師は、日本中央[[競馬会]]（JRA）美浦トレーニングセンターに所属する、今最も注目を集める若手調教師の一人です。1980年山梨県生まれ。駿台甲府高等学校から北海道大学獣医学部へと進学し、大学時代は馬術部に所属していました。

大学卒業後、2007年にJRA競馬学校厩務員課程に入学。翌年には美浦トレーニングセンターの二ノ宮敬宇厩舎で厩務員としてのキャリアをスタートさせます。その後、高木登厩舎、和田正道厩舎と、複数の厩舎で調教助手として経験を積み重ね、卓越した調教技術を磨いていきました。そして2013年12月、念願の調教師試験に見事合格を果たします。

2014年、定年を迎えた野村彰彦調教師の後を受け継ぐ形で、満を持して調教師として独立開業。開業早々からその手腕を発揮し、開業4戦目の中山競馬場7レースでアーマークラッドが優勝、JRA初勝利を飾ります。同年3月に開業した7名の新人調教師の中で、最も早く初勝利を挙げたことからも、その才能の高さがうかがえます。

開業2年目となる2015年には、年間20勝という素晴らしい成績を収めます。勢いは留まるところを知らず、2016年には、自ら米国でセリで購入したリエノテソーロでエーデルワイス賞（Jpn Ⅲ）を制覇。これが武井調教師にとって重賞、そして交流重賞初制覇となりました。さらに同年の暮れには、同じリエノテソーロで全日本2歳優駿（Jpn Ⅰ）を制し、Jpn Ⅰ競走初制覇という快挙を成し遂げます。

その後も勝利を重ね、2019年3月10日には、中山競馬場7レースでアストロローグが優勝、JRA通算100勝を達成します。現役143人目、1213戦目での到達という記録は、彼の着実な成長と高い実力を示しています。そして2023年9月10日には、阪神競馬場9レースでアレグロモデラートが優勝、JRA通算200勝という大きな節目を迎えます。現役105人目、2429戦目での記録達成は、武井調教師の揺るぎない地位を確立しました。

そして、2024年、待望のJRA-G1初制覇を達成します。菊花賞を制したのはアーバンシック。この勝利は、武井亮調教師の調教師としてのキャリアにおける最高峰の成果であり、今後の活躍にも大きな期待が寄せられます。

主な管理馬としては、既に述べたリエノテソーロ、東京スポーツ杯2歳ステークスを制したシュトラウス、そして菊花賞を制覇したアーバンシックなど、数々の活躍馬を送り出しています。

武井調教師のトレードマークといえば坊主頭。しかし、本人は「本当は堂本光一さんのようなサラサラヘアなんです。周囲にインパクトを残すための戦略的ボウズなんですよ」と語っており、そのユニークな一面も魅力の一つです。

2023年度には優秀厩舎賞（関東）で2位に入賞するなど、今後の更なる飛躍が期待される若手調教師、武井亮氏。彼の活躍から目が離せません。

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