武島一義

武島一義（たけしま かずよし）

生涯

武島一義は、1899年3月29日に福岡県山門郡柳河町（現在の柳川市）で生まれました。第五高等学校を経て、1924年に東京帝国大学法学部政治学科を卒業。1923年12月には高等試験行政科試験に合格し、官僚としての道を歩み始めました。

卒業後、東京市に勤務した後、1926年に内務省に入省し、宮崎県事務官として地方行政に携わりました。その後、沖縄県、茨城県、長野県と各地で勤務を重ね、厚生省生活課長、熊本県内政部長といった要職を歴任しました。これらの経験を通じて、地方行政に関する深い知識と経験を培いました。

1943年7月には、鳥取県知事に就任。知事在任中には、同年9月に発生した鳥取地震からの復興に尽力し、県民の生活再建に大きく貢献しました。しかし、1945年4月に知事を退任し、同年には公職追放となり、官僚としてのキャリアを終えました。

武島一義は、地方行政の専門家として、各地でその手腕を発揮し、特に鳥取県知事時代には、大地震からの復興という困難な課題に立ち向かい、そのリーダーシップを発揮しました。

著作

武島一義は、行政官としての実務経験に基づいて、社会事業に関する著作も残しています。

『経済保護事業』〈社会事業叢書〉常磐書房、1938年。

この著作では、当時の社会情勢を踏まえ、経済的な困難を抱える人々に対する保護政策について論じています。

関連人物

笠間益三：漢学者。武島一義の大伯父（祖母の兄）にあたります。

参考文献

歴代知事編纂会編『新編日本の歴代知事』歴代知事編纂会、1991年。
秦郁彦編『日本官僚制総合事典：1868 - 2000』東京大学出版会、2001年。
* 『「現代物故者事典」総索引 : 昭和元年～平成23年 1 (政治・経済・社会篇)』日外アソシエーツ株式会社、2012年。

これらの参考文献は、武島一義の経歴や業績についてより詳しく知るための資料として役立ちます。

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