歩兵第61連隊

歩兵第61連隊について

歩兵第61連隊は、大日本帝国陸軍において重要な役割を果たした部隊で、1905年に設立されました。元々は第4師団と第10師団から人員を抽出して編成されたこの連隊は、その後の歴史において多様な戦闘任務に従事しました。

沿革の概要

初期の編成と移転

1915年、連隊は8月8日に軍旗を拝受し、正式に活動を開始した。設立当初は大阪府泉北郡高石村に駐留していましたが、1908年には第4師団の隷下となり、活動の拠点が和歌山県海草郡湊村に移されています。この時期の連隊は、主に国内での訓練と演習を行っていました。

満州と華中への展開

1937年には満州に進出し、遼陽や佳木斯に駐屯しました。これに続いて1940年、華中地域に転進し、中国本土での戦闘に参加。湖北省を中心にさまざまな作戦を展開しました。

フィリピンでの活躍

1942年2月に連隊はフィリピンに転進し、バターン半島及びコレヒドール島の戦いといった激しい戦闘に関与しました。この時期の連隊は、フィリピンの戦場での困難な状況に直面しながらも、日本側の戦線を維持するための重要な役割を果たしました。

スマトラ島とビルマでの戦闘

1943年10月にはスマトラ島中部の警備任務に就き、その後1944年6月にはビルマに転戦しました。撤退中の部隊を援護しつつ、連隊はナコンナヨク北方のドリアン山にて激しい戦闘を繰り広げながら陣地を構築しました。

終戦とその後

1945年8月、連隊は終戦を迎え、その活動を終えました。大日本帝国陸軍の解体に伴い、歩兵第61連隊も歴史の中にその名を刻むこととなりました。

歴代連隊長と功績

この連隊の歴代の連隊長たちは、それぞれの時期において部隊の指揮を執り、多くの戦闘でリーダーシップを発揮しました。彼らの功績は、部隊の運命を左右する重要な要素となりました。

参考文献

• - 『日本陸軍連隊総覧 歩兵編（別冊歴史読本）』新人物往来社、1990年。
• - 外山操・森松俊夫編著『帝国陸軍編制総覧』芙蓉書房出版、1987年。
• - 秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
• - 外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。

関連項目

• - 大日本帝国陸軍連隊一覧

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