比嘉奈津美

比嘉奈津美のプロフィール

比嘉奈津美（ひが なつみ）は、1958年10月3日生まれの日本の政治家であり、歯科医師としても知られています。現在は自由民主党に所属し、参議院の議員として活動しています。彼女は参議院厚生労働委員長をはじめ、数多くの政治的役割を果たしてきました。具体的には、衆議院議員を2期務めたほか、環境大臣政務官としても活動した経歴があります。

経歴

比嘉は沖縄県沖縄市で、米国統治下のコザ市に生まれました。教育を受けたのはコザ教育区立諸見小学校とコザ中学校で、その後は昭和薬科大学附属高校に進学しました。彼女は小学6年生の際にコザ暴動を目撃しており、その経験が彼女にとって大きな影響を与えたと考えられます。その後、福岡歯科大学を卒業し、1986年に歯科医師としての道を歩み始めました。

卒業後は久米島に渡り、歯科医師として勤務した後、沖縄市に「なつみ歯科医院」を開院しました。彼女は2006年からカンボジアでの歯科医療ボランティア活動にも参加するようになり、2009年には沖縄県歯科医師会の副会長も務めることになりました。

政治活動は2011年に始まり、自民党沖縄3区支部長に就任。2012年12月の第46回総選挙では、TPP参加反対や米軍普天間基地の県外移設を公約に掲げ、玉城デニーを破って初当選を果たしました。彼女は翌年には普天間基地移設問題に関する考えを変え、名護市辺野古への移設を受け入れる姿勢をとりました。

その後、2014年の第47回衆議院議員総選挙で再選、2016年には環境大臣政務官に任命されました。しかし、2017年の総選挙では落選し、その後も選挙に挑戦を続けました。2019年の参議院議員通常選挙では落選したものの、2021年には繰り上げ当選を果たしています。

政策・主張

比嘉は憲法改正に賛成し、集団的自衛権の行使を容認する立場を表明しています。ただし、核武装については将来の議論から除外すべきだと考えています。選択的夫婦別姓制度については、どちらとも言えないという態度を示しています。

TPPへの参加には反対し、農業分野への関税は維持されるべきとの主張があります。また、東村高江でのヘリパッド建設問題については賛成の立場を取る一方で、オスプレイを用いた訓練には反対しています。彼女は普天間基地の県外移設を公約に掲げていましたが、最終的には辺野古への移設を受容する決断を下しました。この背景には、県民の安全を重視する考えがあったと説明しています。

さらに、女性宮家の創設には賛同していますが、自民党内では反対意見も多く見られる中、意見を述べています。

人物

比嘉の政治的活動は、旧統一教会との関連についても注目されており、さまざまな団体に所属しています。ジャーナリストによると、彼女は過去に教団関連のイベントに参加した経歴があるとのことです。彼女が所属する議員連盟には、日本を明るくする会やTPP交渉における国益を守り抜く会などが含まれます。

比嘉奈津美は、沖縄の地域に深い愛着を持ちながら、歯科医師から政治家へと転身し、様々な課題に取り組む姿勢を示しています。

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