毛利元勝

毛利元勝は、正保3年（1646年）に長州藩の一門家老である厚狭毛利家3代当主・毛利元宣の子として生まれました。厚狭毛利家は、長州藩において重きをなす家柄でした。

寛文5年（1665年）、父・元宣の隠居に伴い家督を相続し、厚狭毛利家の4代当主となります。通称は孫六、一格。諱は元勝、宣勝と称しました。

家老としては、藩の重要な役割を担い、氷上山興隆寺への代参や、幕府からの巡見使に対する供応役などを務めました。これらの役目は、藩の代表として、幕府や寺社との関係を円滑に保つためのものでした。

天和2年（1682年）には、右田毛利分家の毛利雅信の次男である虎槌（後の就久）を養子に迎えます。これは、家の後継者を確保するための措置でした。

翌年の天和3年（1683年）には、養子の就久に家督を譲り、自身は隠居の身となりました。隠居後も、藩政に関与し、助言や指導を行ったと考えられます。

元禄10年（1697年）12月3日に死去。享年52歳でした。


参考文献

* 山陽町史

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