毛利広寛

毛利広寛（もうり ひろのり）は、周防国徳山藩の第6代藩主であり、就隆系毛利家の6代目にあたります。

生涯

第5代藩主・毛利広豊の次男として徳山で生まれました。初めは豊長と名乗っていましたが、兄・広矩の早世により世子となります。宝暦8年（1758年）に父の隠居を受けて家督を継ぎ、広寛と改名しました。同年には従五位下に叙せられ、志摩守に任じられます。しかし、もともと病弱であったため、父に先立ち宝暦14年（1764年）に江戸麻布の徳山藩邸で32歳という若さで亡くなりました。跡は弟で養子の就馴が継ぎました。

広寛は藩主としての期間は短かったものの、その存在は徳山藩の歴史において重要な位置を占めています。彼の早世は、後継者問題にも影響を与え、その後の藩政にも変化をもたらしました。

系譜

父：毛利広豊（1709-1773）
母：清光院（?-1751）
正室：瑞仙院（?-1800） - 浅野長賢の娘
側室：袖
長女：喜勢（1759-1790） - 戸田忠喬継室
次女：政（1761-1789） - 坪内定系継室
* 養子：毛利就馴（1750-1828） - 毛利広豊の十男

毛利広寛の系譜は、徳山藩の藩主家の血統を示すものであり、彼の家族構成や婚姻関係が、藩の政治や社会に与えた影響も無視できません。特に、養子である毛利就馴が後を継いだことは、藩の将来を左右する大きな出来事でした。

広寛の生涯は短いものでしたが、徳山藩の歴史に深く刻まれています。彼の事績や家族関係を知ることは、徳山藩の歴史を理解する上で不可欠です。

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