毛利親頼

毛利親頼（もうり ちかより）

毛利親頼は、江戸時代後期に長州藩で活躍した人物です。大野毛利家の7代目当主として、藩政に深く関わりました。

生涯

安永4年（1775年）に、長州藩一門家老である毛利就言の長男として生まれました。幼名は安次郎、熊太郎。通称は伊賀。

安永5年（1777年）、父・就言の死去により家督を相続しました。

寛政4年（1792年）には萩中火防役、同年2月には御留守居（家老）に任じられ、寛政11年（1799年）には江戸守居家老、享和2年（1802年）には江戸当役となりました。

毛利治親から斉房、斉熙、斉元、斉広の5代の藩主に家老として仕え、その間、藩政に様々な貢献をしました。

文化11年（1814年）には、家臣や子弟の教育のために郷校弘道館を設立しました。これは、人材育成に力を注いだ親頼の功績として特筆されます。

文化12年（1815年）には、藩主・毛利斉広と将軍・徳川家斉の娘である和姫との婚礼の総奉行を務めました。この大役を成功させたことは、親頼の力量を示すものと言えるでしょう。

天保6年（1835年）10月14日に亡くなりました。享年61。

人物

親頼は、長州藩において重要な役割を果たした人物です。特に、人材育成に力を注ぎ、郷校弘道館を設立したことは、彼の教育に対する熱意を示すものと言えるでしょう。また、藩主と将軍家との婚礼の総奉行を務めるなど、藩の重要な行事にも深く関わりました。その功績は、長州藩の歴史において特筆に値します。

家族

父: 毛利就言
母: 世良五左衛門の娘
正室: 益田就祥の娘
継室: 権大納言綾小路俊資の娘
継々室: 毛利親著の娘
子: 毛利熈頼

参考文献

「吉見・浦・両村上略系譜」（東京大学史料編纂所）
「吉見系図」（東京大学史料編纂所)

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