民主主義科学者協会法律部会

民主主義科学者協会法律部会の概要

民主主義科学者協会法律部会は、法学研究者で構成される学術団体であり、その目的は民主主義と法学の発展を推進することにあります。この協会は、1946年1月に設立された民主主義科学者協会（通称、民科）を母体に持ち、全国へと広がる法学者の連絡や協力を促進する役割を果たしています。2024年現在、この協会の会員数は510人であり、民科の内部で唯一の活動を続けている全国部会として位置付けられています。

歴史的背景

この部会は、1946年に創立総会を行い、その後1950年代後半には民科全体が活動を一時停止する時期を迎えました。しかし、1957年には規約が制定され、学会活動への移行が図られました。また、1973年には年刊機関誌『法の科学』が創刊され、法律研究における重要な発表の場となっています。

出版物

部会は数多くの研究書や報告書を刊行しており、これらは日本における法学研究の発展に寄与しています。代表的な出版物には以下があります：

• - 『法社会学の諸問題』(1950年再刊、北隆館、1977年国書刊行会)
• - 『在日朝鮮人の「帰国協定」打切りをめぐる法的問題の研究』(1967年)
• - 『沖縄協定:その批判的検討』(1971年、日本評論社)
• - 『だれのための「司法改革」か:「司法制度改革審議会中間報告」の批判的検討』(2001年、『法の科学』第30特別増刊号、日本評論社)
• - 『「司法改革」の総決算:憲法の理念に基づく真の司法改革をめざして』(2006年、『法の科学』第36号、特別増刊号、日本評論社)
• - 『改憲・改革と法:自由・平等・民主主義が支える国家・社会をめざして』(2008年、『法律時報』増刊、日本評論社)
• - 『安保改定50年:軍事同盟のない世界へ』(2010年、日本評論社)

これらの出版物は、社会における多様な法的問題の分析や提言を行っており、法学の学術的議論を深めるための重要なリソースとなっています。

まとめ

民主主義科学者協会法律部会は、法学者にとっての交流や研究活動のプラットフォームであり、法学研究の発展に寄与する存在です。その活動と成果は、日本の法学界における民主主義と法の実現に向けて、今後も重要な役割を果たしていくことでしょう。

もう一度検索