民音社

民音社について

民音社（ミヌムサ、민음사）は、大韓民国に拠点を置く著名な出版社で、1966年5月19日に設立されました。主に文学や学術関連の書籍を手掛けており、その分野での確固たる地位を築いています。出版社は、厳選された文学作品や学術書の提供を通じて、文化的な価値の向上に努めています。

ブランドとインプリント

民音社には、様々なサブブランドが存在し、これにより幅広いジャンルの作品を展開しています。主なインプリントには、ファングムガジ（황금가지）、サイエンスブックス（사이언스북스）、セミコロン（세미콜론）、ミヌミン（민음인）、パンミドン（판미동）、バンビ（반비）、ボルプ（펄프）、ビリョンサ（비룡소）があります。それぞれのブランドが特定のジャンルやスタイルに特化しており、多様な読者層に応えることを目指しています。

社名の由来

民音社の社名は、「世界の人々の低い声を優雅で上品にする」という意味を有し、創立者のパク・ミョンホ（박맹호）の理念が反映されています。この理念のもと、民音社は質の高い文学作品を世に送り出し続けています。

主な業績

民音社の歴史の中には、数々の重要な出来事があります。特に1988年に出版された李文烈（イ・ムニョル）の『三国志（삼국지）』は、累計販売2千万部を記録するベストセラーとなり、同社の名を広めました。また、1998年には世界文学全集（세계문학전집）の刊行が始まり、2023年には417巻を数えるに至りました。オウィディウスの『変身物語』を含むこの全集は、韓国文学界において重要な存在となっています。

沿革

民音社は設立以来、様々な出版賞や専門誌を創設してきました。1977年には「今日の作家賞」を制定し、1981年には「金洙暎文学賞」を設立。1983年から1985年にかけては、学術書の出版を促進するデウ学術総書とイデア総書を発刊しました。1994年にビリョンサという子会社を設立し児童書に特化した書籍も発表。ここでは『大草原の小さな家（초원의 집）』や『オズの魔法使い（오즈의 마법사）』などが人気を博しました。

1996年には、学術雑誌『現代思想（현대사상）』を創刊し、サイエンスブックスを設立。1998年からは世界文学全集の刊行が始まり、2023年には417巻を超える数量に成長しました。100冊目の本『春香伝』、200冊目の『洪吉童伝』、300冊目の李箱の小説全集、最も最近の400冊目は金洙暎の『詩よ、唾を吐け（시여, 침을 뱉어라）』となっております。

このように、民音社は文学と学術の分野において揺るぎない地位を築き、質の高い出版活動を通じて読者たちに新たな価値を提供し続けています。

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