気賀駅

気賀駅（きがえき）

気賀駅は静岡県浜松市浜名区細江町気賀に位置する天竜浜名湖鉄道の駅です。この駅は、地域の交通の要所として長い歴史を持っています。1938年に鉄道省二俣西線の駅として最初に開業し、その後旅客と貨物の取扱を開始しましたが、1970年には貨物の取り扱いが廃止されました。1987年には第三セクターとして再構築され、天竜浜名湖鉄道の一部となりました。2009年には無人駅となり、さらに駅舎とホーム上屋、プラットホームは2011年に国の登録有形文化財として指定されています。

駅の歴史と文化財

気賀駅には、文化的かつ歴史的な意義が詰まっています。特に、2011年には駅舎やプラットホームが文化財に指定されたことで、その重要性が再認識されました。さらに、2022年にはAKB48のコラボ企画の一環として、「てあらいうがい消どく駅」という副駅名が付けられ、地域に新たな話題を提供しました。この副駅名は、メンバーの村山彩希によって名付けられました。

駅構造

気賀駅は単式ホームを1面1線持つ地上駅として設計されています。かつては島式のホームを有し、2線での交換も可能でしたが、現在はその面影を残すのみです。無人駅となったことで、シンプルな運営がなされています。駅舎は北西側に位置し、木造のモルタル建てで、内部には飲食店「中華屋 貴長」が営業しています。

利用状況

近年の気賀駅の乗車人数は、地域の移動手段としての重要性を示しています。乗車人員は年間を通して変動はありますが、地域住民や観光客の足として機能しています。特に、近隣には観光スポットや文化施設が多く、訪れる人々の利用も促進されています。

駅周辺の環境

気賀駅周辺は住宅地が広がり、生活の場としても賑わっています。浜松市北行政センターや文化センター、警察署、郵便局といった公共施設も点在し、地域の生活基盤がしっかりとしています。また、気賀神社や国道362号線も近く、交通アクセスも良好です。

さらに、姫街道という歴史のある道が近隣にあり、浜松市姫街道と銅鐸の歴史民俗資料館も観光名所として知られています。歴史的背景を持つ道である姫街道は、その名が文献に現れるのは幕末頃から。しかし、その道は元来、本坂峠を越える重要な通路として古代から利用されてきたとも言われています。

バス路線

気賀駅のすぐ裏手には遠鉄バスの細江営業所があり、最寄バス停は「気賀駅前」です。このバス停からは、様々なバス路線が運行されていますが、気賀駅前発の一部の系統は、近隣の片町バス停や本陣前公園バス停から利用することも可能です。これは、特に三ヶ日発の系統について顕著です。以前は多くの路線が気賀駅前を通過していましたが、現在では路線の見直しが行われています。

隣接駅

気賀駅の隣には天竜浜名湖鉄道の岡地駅と西気賀駅があり、これらの駅と連携することで地域の交通網が形成されています。

このように気賀駅は、その歴史や文化、地域との結びつきから、浜松市における重要な交通のハブとして機能しています。

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