水島裕 (声優)

水島裕のプロフィールとキャリア

水島裕（みずしま ゆう）は、1956年1月18日生まれの日本の声優、俳優、タレント、ナレーター、司会者である。福岡県門司市で生まれ、東京都杉並区で育った。現在、81プロデュースに所属し、特に子供向けの番組やアニメにおける活躍が目立つ存在である。2000年代にはキッズ声優養成所も設立し、後進の育成にも取り組んでいる。

生い立ちと経歴

水島裕は、幼少期に『鉄腕アトム』のファンだったため、将来はロボット博士やパイロットになりたいと考えていた。小学校時代には妹に影響を受けて、東京放送劇団での活動に興味を持ち、劇団若草に入団を果たす。その後、役者の道に進むこととなる。

舞台での出発点

水島の初舞台は帝国劇場のミュージカル『王様と私』で、歌が苦手だった彼はオーディションを経て役を得た。この体験が後の声優としてのキャリアに繋がっていく。中学時代には劇場版『くまのプーさん』のクリストファー・ロビン役を演じ、アニメデビューを果たす。

声優としての活動

水島の声優としてのキャリアは、アニメ『草原の少女ローラ』に始まり、最初のメインキャラクターは『超人戦隊バラタック』であった。劇団若草在籍中には特撮番組の主題歌を歌い、名義を「安永憲自」と変更して活動した時期もあった。特撮やアニメだけでなく、吹き替えの分野でも活躍し、特にサモ・ハン・キンポーやマーク・ハミル（『スター・ウォーズ』シリーズのルーク・スカイウォーカー役）などの声を担当した。

多彩なメディアでの活動

声優活動だけではなく、テレビ番組やバラエティ番組でも存在感を発揮しており、特にNHK教育番組『なかよくあそぼ』では「ゆう兄ちゃん」として親しまれた。教育番組での活躍もあり、若い世代にも広く認知されている。

音楽活動と個人の生活

水島は歌手としても活動しており、数多くのシングルやアルバムをリリースしている。個人生活では、元妻は声優の佐久間レイであり、長年親友である新沼謙治との関係も深い。水泳や陶芸など多彩な趣味も持ち、特技にはA級ライセンスや空手道初段、スキューバライセンスなどがある。

現在と未来

最近では声帯ポリープの手術を受けたりしながら活動を続けており、2020年には第14回声優アワード富山敬賞を受賞した。水島裕は、独自の「水島節」を確立しつつ、若い世代の声優やタレントたちに自らの経験を伝えることに情熱を注いでいる。今後も彼の活動に注目が集まるだろう。

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