水木英昭

水木 英昭

水木 英昭（みずき ひであき）は、1969年4月28日に茨城県下館市（現在の筑西市）で生まれた日本の俳優であり演出家です。茨城県立下館第一高等学校を卒業しており、現在は自身が主宰する「水木英昭プロデュース」を中心に精力的に活動しています。

経歴

水木英昭氏の芸能活動の始まりは、1989年に三宅裕司氏率いる劇団スーパー・エキセントリック・シアター（SET）への入団に遡ります。入団したその年からSETの本公演に出演し、俳優としてのキャリアをスタートさせました。同時に、2000年に劇団を退団するまでの約11年間、SET座長である三宅裕司氏の演出助手も務め、舞台制作における演出のノウハウや座組をまとめる手腕を間近で学びました。このSET在籍中、1995年からは年に一度、オフSET公演という形で自らのプロデュース作品を上演し始め、後の「水木英昭プロデュース」の萌芽となる活動を行っていました。

2000年にSETを退団した後は、活動の場を舞台に限定せず、映像分野にも進出しました。映画やVシネマへの出演を重ねる一方、イベントやパフォーマンス公演の演出、さらには自ら映画制作も手掛けるなど、表現者およびクリエイターとしての活動領域を大きく広げました。

水木英昭プロデュース

多岐にわたる活動を経て、2005年9月には、自身の名前を冠した演劇ユニット「水木英昭プロデュース」を正式に立ち上げ、本格的にプロデュース公演を開始しました。旗揚げ公演は、以降も多くの人々に支持される人気シリーズへと発展する「眠れぬ夜のホンキートンクブルース」でした。このプロデュース公演では、水木氏自身が脚本、演出、出演を兼任することも多く、作品世界を多角的に創り上げています。

彼のプロデュース作品は、コメディからシリアス、アクションなど幅広いジャンルに及び、「眠れぬ夜のホンキートンクブルース」シリーズをはじめ、「SAMURAI挽歌」シリーズ、「蘇州夜曲」シリーズなど、繰り返し上演される人気シリーズを多数生み出しています。また、演劇公演の枠を超えた「LIVE」と銘打った形式の公演も積極的に開催しており、常に新しい表現を追求する姿勢が見られます。

主な出演・演出作品

水木氏は、自身のプロデュース作品以外にも、様々な分野で活躍しています。

テレビドラマ
『Y殺人事件 湯けむりスキーと女子大生!?』（TBS, 1990年）
『刑事犬カール 瀬戸内の追跡』（TBS, 1991年）
『世にも奇妙な物語』（フジテレビ, 1991年）
『超光戦士シャンゼリオン』（テレビ東京, 1996年）- 箸袋コレクター 役
『火曜サスペンス劇場 妻の秘密 夫の不貞 姑の見栄』（日本テレビ／読売テレビ, 2006年）

バラエティ
『ウッチャンナンチャンの誰かがやらねば!』（TBS, 1990年）
『ナカイの窓』（日本テレビ, 2014年）

映画
『KAMIKAZE TAXI』（1995年）
『心霊２』（1997年）
『サバイバル自衛隊 SO SOLDIER』（2005年）- 監督・出演
『マザー』（2014年）

舞台
劇団スーパー・エキセントリック・シアター本公演・オフ公演（1989年〜2000年）
岸谷五朗プロデュース公演（1992年、1993年）
PPPのP（1993年）- 出演・演出
スタントバイミー（1994年）- 出演・演出
ゴレンズ（2004年）- 演出・出演
シェイクスピアレビュー 笑いすぎたハムレット（2009年）
山田邦子の門 シリーズ（2019年、2020年）- 演出・出演
水木英昭プロデュース公演 vol.1～vol.26（2005年〜）- 脚本・演出・出演など

演出等
溌(hatsu)（1998年、1999年）- 作・演出
サザンオールスターズ桑田佳祐ソロコンサートAAA（1999年）- バックダンサー振付
沖縄サミット後夜祭 アクロバットショー（2001年）- 演出
日本万博山口きらら博 山本寛斎プロデュース スーパーテーマ館アクロバットショー（2001年）- 演出
アクロバットダンスカンパニーG-ROCKETS作品（2000年、2002年）- 作・脚色・演出

人物

水木氏の趣味はゴルフであり、特技はアクションと殺陣です。これらの身体能力を活かした特技は、特に自身が手掛ける舞台作品において、迫力あるシーンの実現に貢献しています。演出家、俳優、プロデューサーとして多角的な才能を持ち、その活動は演劇界にとどまらず、幅広い分野に影響を与えています。

常に意欲的な作品作りを続ける水木英昭氏の今後の活動からも目が離せません。

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