水海道車両基地

関東鉄道に属する水海道車両基地（みつかいどうしゃりょうきち）は、茨城県常総市水海道高野町に位置する鉄道車両基地です。常総線の南水海道信号所内にあり、小絹駅と水海道駅の間に位置しています。

この基地は1992年（平成4年）3月6日に開設されました。それ以前は水海道駅南側に隣接する水海道機関区があり、水海道車両基地はその機能を引き継ぎ発展させたものです。

機能

水海道車両基地は、関東鉄道の鉄道部門における現業活動の拠点です。基地内の総合事務所棟には、以下の重要な組織が集約されています。

水海道乗務区（乗務員担当）
水海道車両区（車両管理担当）
水海道検修区（車両保守・点検担当）
水海道施設区（線路・設備維持管理担当）

また、常総線の運行を統括する常総線運転指令室も置かれています。指令室にはCTC（列車集中制御装置）があり、常総線の水海道駅から下館駅間における列車の運行を一元管理しています。

所属車両

この基地には、関東鉄道常総線で運用される全ての車両が所属します。現在の主な形式は以下の通りです。

キハ0形
キハ310形
キハ2100形
キハ2200形
キハ2300形
キハ2400形
キハ5000形

これらの気動車が常総線の輸送を担っています。

過去の所属車両

かつて常総線で活躍し、この基地に所属していた車両形式には以下のものがあります。

キハ300形
キハ350形
キハ100形

運転体験

水海道車両基地では、一般向けの気動車運転体験を定期的に開催しています。実際に営業運転に使用されている車両を用いた体験で、毎月1回実施されており、他社関係者などの参加も多く見られます。

2011年（平成23年）4月に「新・気動車体験運転」としてリニューアルされ、現在はレベル別に分かれています。

初級編: 毎月1回開催。中学生以上なら誰でも参加可能。
中級編: 2か月に1回開催。初級編を2回以上体験していることが条件。

参加希望者はインターネットで事前応募が必要です。参加費は体験当日に支払います。使用車両は、初級・中級ともにキハ2400形やキハ0形などが主に用いられます。

関連情報

水海道車両基地は、常総線の南水海道信号所に隣接しています。また、関東鉄道グループのつくばエクスプレス総合基地が南へ約5kmに位置しており、関連会社として連携イベントを行うことがあります。

竜ヶ崎線車両の留置設備は竜ヶ崎駅にありますが、組織上は水海道車両基地の車両区の管轄です。信号所を挟んだ西側には、関鉄観光バスの水海道営業センターがあります。

もう一度検索