水色直結線

水色直結線の概要

水色直結線（スセクちょっけつせん）は、大韓民国のソウル特別市恩平区に位置する水色駅と、仁川国際空港鉄道をつなぐ鉄道路線です。この路線は、韓国鉄道公社（KORAIL）が運営しており、主にKTX（韓国の高速鉄道）が仁川国際空港へアクセスするために設けられました。しかし、2018年3月25日以降は利用者の減少に伴い、旅客営業が休止されています。

路線の基本情報

水色直結線の全長は2.9kmで、駅数は2つです。標準軌の1435mmを採用し、全線が複線かつ電化されています。電化方式は交流25kV、60Hzで、設計最高速度は150km/hに設定されています。また、この路線の総事業費は約3,800億ウォンです。

路線の詳細

この路線は、京義線の水色駅から仁川国際空港鉄道への接続点までを結ぶ支線です。KORAILの営業距離において、水色駅はソウル起点から8.1kmの地点にあり、そこから3.0kmの連絡線を通じて空港鉄道と接続します。さらに、空港鉄道を利用すると、仁川国際空港1ターミナル駅までの距離は45.8kmです。

歴史的背景

水色直結線の建設は、空港鉄道ソウル駅から金浦空港駅間の開通後に始まりました。水色駅から空港鉄道にかけての単線の連絡線が整備されましたが、これはもともと水色車両事業所と星信セメント城北工場を結ぶ貨物鉄道から流用されたため、規格が低いものでした。その後、仁川国際空港にKTXを導入する計画が進み、試運転が実施された際には使用されましたが、営業運転には不向きとされ、新たな連絡線の整備が行われました。

駅構内の接続

水色駅内部の分岐点では、直結線が京義本線の一般列車用ホームではなく、京義・中央線の広域電鉄用ホームの線路と接続しています。そのため、KTXが進入する際には平面交差の形を取り、踏切を通過することになります。また、2018年には平昌オリンピックにあわせた改良が行われ、龍山線を経由する列車が京義・中央線のホームに直接乗り入れることが可能になりました。

沿革

• - 2011年6月: 着工
• - 2013年11月29日: 信号機の不具合により開業日が2014年2月に延期
• - 2014年6月11日: 開業
• - 2014年6月30日: KTXが水色直結線を経由して仁川国際空港鉄道へ運行開始
• - 2018年3月25日: 利用者低迷により、KTXの運行が休止

駅一覧

この路線には、基本的に水色駅と接続点の2つの駅が設けられています。水色直結線は、韓国の高速鉄道や空港鉄道と密接に関連しており、十分な利便性を持っていましたが、現在は休止状態となっています。現状では、関連する京義線や仁川国際空港鉄道も注目を集めています。

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