水走出入口

水走出入口（みずはいでいりぐち）

阪神高速道路13号東大阪線に設けられたインターチェンジの一つで、大阪府東大阪市の中心部に位置しています。この水走出入口は、阪神高速における典型的な出入口とは異なり、特定の方向に限定された利用が可能なハーフインターチェンジとして運用されています。具体的には、大阪市内の環状線方面から東大阪線に入ってきた車両が本線から退出するための出口と、その環状線方面へ向かうための入口のみが設置されており、奈良方面との直接的な出入りはできません。

構造と周辺への接続

水走出入口の構造には特徴があります。阪神高速の本線に対して、一般的な出入口が走行車線側に接続されることが多いのに対し、水走出入口の出入口ランプは追越車線側から分岐・合流する形態を取っています。これは、後から第二阪奈有料道路への接続が計画・実施されたことに起因する構造上の特徴と言えます。

本インターチェンジは、地域の幹線道路である国道170号（大阪外環状線）および国道308号に直接接続しています。大阪外環状線は大阪府内の主要都市を結ぶ重要な道路であり、国道308号は大阪と奈良を結ぶ通称「暗峠」を含む東西方向の主要ルートです。これらの国道を経由することで、水走出入口は東大阪市内はもちろん、周辺地域へのスムーズなアクセスを提供しています。

周辺エリア

水走出入口は、東大阪市内の主要な施設や地域へのアクセス拠点となっています。近鉄けいはんな線の吉田駅や新石切駅といった公共交通機関の最寄りであり、鉄道との連携も可能です。また、国際的な競技大会も開催されることで知られる東大阪市花園ラグビー場や、地域に密着した医療施設である医療法人藤井会 石切生喜病院、由緒ある石切劔箭神社（いしきりつるぎやじんじゃ）といった目的地へのアクセスに便利な位置にあります。さらに、被服関連の企業が多く集まる被服団地や、地域の自然景観の一部である恩智川なども周辺にあり、多様なニーズに対応するインターチェンジと言えるでしょう。

隣接区間と利用上の注意点

阪神高速13号東大阪線における水走出入口の隣接区間は、大阪方面に向かっては中野出入口、そして東方面、すなわち奈良方面へと進むと第二阪奈有料道路へと接続する西石切インターチェンジがあります。

利用にあたっては、特に第二阪奈有料道路へ乗り継ぐ際にいくつかの重要な注意点があります。まず、西石切インターチェンジは、奈良方面への入口と、奈良方面から大阪方面への出口のみを持つハーフインターチェンジです。したがって、水走出入口から東に進み、西石切で第二阪奈有料道路に入った場合、大阪方面に向かうための出口は西石切にはありません。また、西石切インターチェンジの先には、阪奈トンネルが存在します。

この阪奈トンネルは、構造や安全上の理由から、危険物を積載した車両の通行が法令によって禁止されています。そのため、大阪方面から阪神高速13号東大阪線を利用して第二阪奈有料道路方面へ向かう危険物積載車両は、阪奈トンネルを通過することができません。このような車両にとって、阪奈トンネル手前の最後の高速道路からの退出機会が、この水走出入口となります。水走出入口を通り過ぎてしまうと、阪奈トンネルの手前で一般道へ降りる手段がなくなり、規定に違反することになるため、該当車両は必ず水走出入口で高速道路を降りる必要があります。一般車両の場合でも、水走出入口を通過して第二阪奈有料道路（奈良方面）へ進むと、次の出口は奈良県に入った壱分ランプまでないため、目的地に応じて適切な出入口を選択することが重要です。

その他の情報

一部の場所では、国道170号（大阪外環状線）沿いの石切陸橋前交差点付近に設置されているインターチェンジの案内看板において、水走出入口の路線番号が阪神高速の体系とは異なる「[D07]」と表示されているケースも見受けられます。これは、特定の道路網における案内上の記号であると考えられます。

水走出入口に関連する情報源としては、日本のインターチェンジ全般に関する一覧や、地域の公共交通を担う近鉄けいはんな線に関する情報が参考になります。より詳細な高速道路の利用に関する情報は、阪神高速道路株式会社の公式サイトで確認することができます。

本出入口は、東大阪市東部の交通結節点として、地域の経済活動や住民生活、そして広域交通ネットワークにおいて不可欠な役割を果たしています。

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