大阪外環状線

大阪外環状線

大阪外環状線は、大阪府が計画・事業化した都市計画道路であり、広域幹線道路としての役割を担っています。現在では、国道170号のバイパスと国道171号の一部区間として供用されている環状道路です。「外環」という略称で親しまれており、大阪府の外郭部を通り、郊外の主要都市を結ぶ重要な道路軸となっています。

概要

1965年、大阪万博の開催決定に伴い、会場へのアクセス道路整備が急務となり、大阪府の外郭部を通過する道路の整備が加速されました。特に、兵庫県内から大阪府北部、そして西名阪自動車道藤井寺インターチェンジを結ぶ区間は、万博開催までに開通させる必要があり、早期に事業化されました。また、羽曳野市以北では、淀川を水源とする府営水道の幹線送水管を地下に敷設し、村野浄水場から大阪府東南部へ水道水を供給する役割も担っています。

河内長野市以西の区間については、計画決定は早かったものの、事業化は遅れ、1982年にルート見直しを含む計画変更が行われました。1984年には、関西国際空港の建設が決定したため、南河内地域と泉州地域、そして関西空港を結ぶ幹線道路として、改めて事業化されました。1994年に全線が開通しましたが、用地取得に時間を要したため、計画決定から全通までには長い年月がかかりました。

ほぼ全線が4車線で計画されましたが、河内長野市小山田町から和泉市南面利町、そして熊取町から泉佐野市の末端にかけての区間は、2023年現在も暫定2車線での供用となっています。拡張用地は確保されているものの、4車線化の見通しは立っていません。また、国道1号（枚方バイパス）分岐部北側の一部区間も2車線となっています。

大阪外環状線は、特に河内長野市以北の区間において交通量が飽和状態にあり、慢性的な混雑と渋滞が発生しています。この状況を改善するため、都市計画道路十三高槻線や大阪内陸都市環状線が計画・事業化されていますが、抜本的な解決には至っていません。

区間

大阪外環状線は、大阪府池田市（新開橋交差点）から始まり、高槻市（八丁畷交差点）を経由し、泉佐野市（上瓦屋交差点）に至る約94.5kmの道路です。

計画幅員

計画幅員は20mで、4車線での整備が予定されています。

事業名称

大阪外環状線は、複数の事業計画に基づいて建設されました。都市計画道路大阪京都線、京都神戸線、枚方高槻線、高槻橋本線、大阪外環状線などが含まれます。

開通年度

大阪外環状線の各区間は、以下の年次で開通しています。

1963年：国道170号が制定施行
1967年：高槻市 - 枚方市間が開通
1969年：藤井寺市以北が開通、国道171号区間が全通
1974年：羽曳野市以北が開通
1979年：富田林市以北が開通
1981年：河内長野市以北が開通
1982年：国道170号（高槻市～泉佐野市）が制定施行
1994年：全線が開通

通過市町村・沿道施設

詳細については、国道170号と国道171号の項目を参照してください。

関連事項

外環
放射線・環状線
国道479号（大阪内環状線）
大阪府道2号大阪中央環状線（大阪中央環状線）
都市計画道路
十大放射三環状線
日本のバイパス[[道路]]一覧
おおさか東線

外部リンク

大阪外環状線(国道170号)景観形成地域
大阪府資料

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