水野知里

水野 知里について

水野 知里（みずの ちさと）は、1982年8月2日生まれの日本の女子アマチュアボクシング選手であり、京都府京都市山科区からの出身です。彼女はボクシングの世界で数々の成果を上げ、現在は指導者として活動しています。

来歴

水野は京都精華女子高校を卒業後、専門学校に通いながら、地元のボクシングジムで競技を始めました。卒業後には軽井沢の保育園で栄養士として働いていましたが、ボクシングへの情熱捨てきれず、選手活動に専念することを決意します。

2003年に日本アマチュアボクシング連盟（JABF）が女子ボクシングを正式に認可すると、彼女は全日本女子大会のバンタム級に出場し、準決勝で後のWBO世界王者の江畑佳代子に敗れました。しかしその悔しさが彼女のさらなる成長の糧となります。

2004年にフェザー級に転向した水野は、初めての試合で優勝を果たし、その後台湾での国際トーナメントで3位入賞を遂げました。彼女はこの大会で多くの将来有望な選手たちと共に日本代表として戦い、その中に後にプロで活躍する選手たちが多数名を連ねています。

さらに、2005年にはアジア選手権で銅メダルを獲得し、全日本大会ではフェザー級において6連覇を達成しました。これらの功績により、2008年には世界選手権の日本代表にも選ばれ、その名は徐々に知られるようになっていきます。

2009年にはアジアインドアゲームズに出場し、見事に銅メダルを手にしました。この成績によって、国際総合競技大会における女子ボクシングの日本人初のメダリストとなるという偉業を成し遂げました。彼女の活躍は多くの若きアスリートにとって希望の光となりました。

キャリアの終焉とその後の活動

2010年には、全日本女子選手権にて格上げされたライト級に出場しましたが、高校生の釘宮智子に敗北し、準優勝という結果でした。その後、同年7月のアジア競技大会の選考会でも釘宮に敗れ、これを機に競技からの引退を決断します。

引退後は、ボクシングジムのコーチとして後進の指導に力を入れ、現役時代には国体京都府チームの監督としても活動していました。自身の経験を生かして新たな世代の選手たちを育てる仕事に情熱を注いでいます。

そのほかの情報

水野は高校時代の同期に人気歌手の倖田來未がいるというエピソードも持っており、彼女のキャリアとプライベートが交差する興味深い背景を持っています。

主な獲得タイトル

• - 2005年 アジア選手権 銅メダル
• - 2009年 アジア室内競技大会 銅メダル

彼女の業績は、ボクシングコミュニティのみならず、様々な分野で活躍する人々にとってもインスピレーションとなっています。

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