江畑佳代子

江畑佳代子：元女子プロボクサーの軌跡

江畑佳代子（えばた かよこ）は、1976年1月7日生まれの日本の元女子プロボクサー。東京都品川区出身で、ワタナベボクシングジムに所属していました。彼女は広告代理店での仕事をしながら、アマチュアボクシングでの実績を積み上げた後、プロの舞台へと進出しました。江畑は第3代OPBF東洋太平洋女子フライ級王者及び第6代WBO女子世界ミニフライ級王者として、その名を刻みました。

来歴

江畑佳代子は東京都立大崎高等学校を卒業し、同校の同期には女子世界チャンピオンである富樫直美がいます。兄の影響で格闘技に興味を持ち、彼女は日本大学でキックボクシング部のマネージャーを務めつつ、ワタナベジムにてボクシングを始めました。

アマチュア時代には全日本大会で2000年から4連覇を達成し、2006年と2007年にはフライ級で連覇も果たしました。2007年11月19日、タイ・バンコクでプロデビューを果たし、WBCインターナショナルミニマム級王座を獲得しました。その後、2008年のサムソン・ソー・シリポンとの試合では、WBC女子世界ライトフライ級王座に挑戦しますが、判定負けを喫しました。この試合は日本ボクシングコミッション（JBC）による女子認定後、初の公式戦となりました。

さらに、2009年には国内での試合に出場し、キム・ジスクとの対戦で強烈な3RKO勝ちを収めましたが、その後のタイトルマッチでは元WBC王者である菊地奈々子に敗北するなど、悔しい思いも経験しました。

2011年には柴田直子との試合で負傷判定により王座獲得が果たせず、2012年には約1年のブランクを経て復活。フィリピン・マニラでの試合において、クリスティーン・ラトゥープに4回TKOで勝利し、三年ぶりのKO勝利を収めました。

タイトル獲得と防衛

2013年にはOPBF東洋太平洋女子フライ級タイトルを獲得し、同年のIBF女子世界ミニフライ級王座決定戦では失敗するも、2017年5月にはWBO女子ミニフライ級王座を獲得しました。41歳での王座獲得は日本国内での年齢記録として印象的です。

その後、初防衛に成功したものの、2018年にはエディオンアリーナ大阪での試合で王座を失ってしまいます。2020年にはコロナウイルスの影響で予定されていた海外試合が中止となり、試練が続きました。

引退とその後

江畑は2021年10月に引退試合を行い、元WBO女子世界アトム級王者である池山直との対戦で判定勝利を収め、有終の美を飾りました。翌日、引退届が受理され、正式にプロボクサーとしてのキャリアを終えました。

江畑佳代子の戦績はプロボクシングで21試合に出場し、13勝（6KO）8敗というものでした。彼女の実績と選手としての努力は、今後の女子ボクシング界にも引き継がれていくことでしょう。

もう一度検索