氷の上のふたり

氷の上のふたり

『氷の上のふたり』（原題：Midnight Sun）は、2014年にカナダとイタリアが共同で制作した冒険映画です。監督はロジャー・スポティスウッドとブランドウ・クィリッチ、脚本はヒュー・ハドソンが担当しました。ダコタ・ゴヨ、ゴラン・ヴィシュニック、ブリジット・モイナハンらが出演し、カナダのオンタリオ州とマニトバ州で撮影が行われました。

あらすじ

物語の舞台は北極圏の小さな町。シロイルカ研究者の母と姉と暮らす少年ルークは、亡き父の友人であるマクタックを尊敬しながらも、父の死にはマクタックの責任があるという叔母の言葉に葛藤を抱えています。ある日、自宅の倉庫に迷い込んだホッキョクグマの親子に出会ったルークは、母グマが遠くへ運ばれてしまった後、残された子グマを母の元へ返そうと決意します。

危険を顧みず、ルークは子グマを連れて氷上へ出発します。かつて父が事故死した氷の上は、すでに溶け始めており、危険な状態です。途中で海に落ちて低体温症に陥りながらも、ルークはマクタックに助けられ、イヌイットの狩猟現場で休息を取ります。

しかし、再び嵐に見舞われたルークは、子グマと共に流氷に取り残されてしまいます。母の救助が間に合わず、絶望的な状況に陥ったルークですが、流氷が陸にぶつかり、九死に一生を得ます。それでも、ルークは子グマを母の元へ帰すため、再び歩き出します。

ついに、帆走ボートで海を渡り、母グマがいるレゾリュートに辿り着き、子グマとの再会を果たします。その後、ルークはマクタックと母の乗ったヘリコプターに救助され、無事家に帰ることができました。この冒険を通じて、父の死の真相が明らかになり、マクタックへの誤解も解け、ルークは温かい気持ちで春を迎えることになりました。

キャスト

ルーク：ダコタ・ゴヨ (笹島かほる)
マクタック：ゴラン・ヴィシュニック (西垣俊作)
ルークの母親：ブリジット・モイナハン (浅井晴美)
ルークの姉アビー：ケンドラ・ティミンズ (本田和希)
リタおばさん：リンダ・カッシュ (北林早苗)
スペック：ピーター・マクニール(菊池康弘)
イータ：ミシェル・スラッシュ(菊山裕希)
アジア系の医者：ラッセル・ユン(池田優希)
ジェイク・マードフ：デュエイン・マレー(西山慎哉)
ホッキョクグマの母グマ：アメリカグマ
ホッキョクグマの子グマ、ピズー：

作品の特徴

この映画は、極寒の地でのサバイバルと、少年と動物の絆を感動的に描いています。美しいカナダの風景を背景に、スリリングな展開と心温まる人間ドラマが展開されます。観る者は、ルークの勇気と優しさに心を打たれ、親子の愛情、そして自然の厳しさについて深く考えさせられるでしょう。

評価

2014年11月に初公開された本作は、賛否両論の評価を受けました。しかし、その感動的なストーリーと、雄大な自然を舞台にした映像美は、多くの観客の心を捉えました。

外部リンク

氷の上のふたり - IMDb（英語）
* 氷の上のふたり - Rotten Tomatoes（英語）

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