氷見市立博物館

氷見市立博物館の概要

富山県氷見市にある氷見市立博物館は、公立博物館として地域の豊かな歴史と文化を紹介する重要な施設です。日本博物館協会や全国歴史民俗系博物館協議会に所属しており、地域の発展に寄与しています。1982年に開館し、子どもから大人まで楽しめる展示内容を提供しています。

施設の特徴

氷見市立博物館は、教育文化センター内に位置し、1階と2階に様々な展示室があります。常設展は大きく4つのセクションに分かれており、それぞれ「導入展示」、「あゆみ 氷見の歴史」、「とる 氷見の漁業」、「つくる 農家の暮らし」となっています。ここでは、氷見の歴史的な資料や漁業、農業に関連する生活用具、さらには国の登録有形民俗文化財に指定されている漁撈用具が紹介されています。

常設展示の詳細

1. 導入展示 では、氷見の地形やその歴史的背景を紹介しています。
2. あゆみ「氷見の歴史」 では、原始時代から近現代までの氷見の歴史を段階的に展示し、特に昭和30年代の生活様式を再現したコーナーがあります。
3. とる「氷見の漁業」 では、定置網漁の発祥地とされる富山の漁業の歴史や漁具に焦点を当てた展示が行われており、木製和船や船大工用具も見ることができます。
4. つくる「農家の暮らし」 では、農業の歴史や明治から昭和30年代の農家の暮らしを再現した展示があり、現在も行われている獅子舞の紹介も含まれています。

文化財センターについて

氷見市中田には、氷見市文化財センターがあり、こちらは2013年に開所しました。旧女良小学校を利用した施設で、博物館の収蔵品の多くがここに移転しています。このセンターでは、漁撈用具や木製の和船、約390か所の遺跡から出土した埋蔵品など、約10,000点もの資料が保管されており、一般公開も行われています。

収蔵品のハイライト

漁撈用具

博物館には、国の登録有形民俗文化財に登録された漁具や和船はもちろん、氷見の歴史的な資料や埋蔵文化財も多数存在しています。こちらには、昭和初期から昭和50年代まで利用されてきた木造和船、様々な漁業用具、縄文土器や弥生土器といった貴重な考古資料が含まれます。

また、中世や近世の史料、飛鳥時代の農具や馬鍬、さらには地域ごとの祭礼で使用されてきた用具や生活用具など、多岐にわたる収蔵品が特徴です。

施設の利用について

開館時間と休館日

• - 開館時間: 9時から17時（入館は16時30分まで）
• - 休館日: 毎週月曜日（祝日の場合はその翌平日）、年末年始（12月28日〜1月4日）、その他臨時休館あり。

観覧料

• - 一般: 100円
• - 中学生以下: 50円（氷見市内の小・中学生は無料、各種割引あり）

アクセス

氷見市立博物館は、西日本旅客鉄道（JR西日本）氷見線の氷見駅から徒歩約7分、能越自動車道の氷見ICから車で約10分の位置にあり、アクセスも良好です。

このように、氷見市立博物館は地域の歴史や文化を学ぶための重要な拠点として、幅広い層の来館者に親しまれています。

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