永世名人 (ゲーム)

永世名人：コンピュータ将棋ソフトウェアの系譜

「永世名人」は、吉村信弘氏によって開発されたコンピュータ将棋ソフトウェアのシリーズであり、初期のコンピュータ将棋ソフトとして知られています。開発者の苗字を冠した「吉村将棋」という名称で発売されたこともあります。

コナミ（現コナミデジタルエンタテインメント）から発売され、2003年までにパソコン向けに4作、ゲーム機向けに8作がリリースされました。

概要

1990年に開催された第1回世界コンピュータ将棋選手権で優勝を果たし、その実力を示しました。「森田将棋」や「柿木将棋」と並び、コンピュータ将棋の黎明期を支えた古参ソフトの一つとして、その名を刻んでいます。

シリーズ一覧

電脳将棋Ⅱ 永世名人（1990年3月9日、PC-9801、発売元:コナミ）
永世名人Ⅱ（1991年5月17日、PC-9801、発売元:コナミ）
永世名人Ⅲ（1992年9月4日、PC-9801、発売元:コナミ）
永世名人（1995年Windows 95、発売元:コナミ）
永世名人（1995年9月8日、PlayStation/9月29日、セガサターン、発売元:コナミ）
永世名人Ⅱ（1996年12月20日、PlayStation - マウス対応、同画面対戦可能 - /セガサターン、発売元:コナミ）
吉村将棋（1998年3月26日、PlayStation、発売元:コナミ）
永世名人Ⅲ ～ゲームクリエイター　吉村信弘の頭脳～（1999年3月18日、PlayStation/7月8日、ドリームキャスト、発売元:コナミ）
永世名人Ⅳ（2000年4月13日、PlayStation 2、発売元:コナミ）
永世名人Ⅴ（2001年3月29日、PlayStation 2、発売元:コナミ）
永世名人Ⅵ 通信将棋倶楽部（2002年2月28日、PlayStation 2、発売元:コナミ） - 将棋倶楽部24による通信対戦対応
永世名人Ⅵ （2002年9月26日、ニンテンドー ゲームキューブ|ニンテンドー_ゲームキューブ、発売元:コナミ） - 通信対戦機能省略版
永世名人Ⅶ 通信将棋倶楽部（2003年3月13日、PlayStation 2、発売元:コナミ） - 将棋倶楽部24による通信対戦対応

通信対戦機能について

「将棋倶楽部24」と連携した通信対戦機能は、残念ながら現在はサービスを終了しています。

競技会成績

第1回世界コンピュータ将棋選手権での優勝は、永世名人の実力を示すものでした。

評価

PlayStation版「吉村将棋」に対する評価は、以下の通りです。

高評価: コンピュータに詰将棋を解かせるモードなど、対局以外の部分でも楽しめる点が評価されています。また、COMの強さが初心者でも楽しめるレベルに調整されている点も好評です。
低評価: 棋界の偉人の対局を再現する機能は評価できるものの、COMの強さや思考速度がシミュレータとしては物足りないという意見もあります。

関連情報

永世名人7 通信将棋倶楽部
* コンピュータ将棋

「永世名人」シリーズは、コンピュータ将棋の歴史を語る上で欠かせない存在です。黎明期から、数々のプラットフォームで展開され、多くの将棋ファンに親しまれてきました。現在では通信対戦機能は利用できませんが、その功績は色褪せることなく、語り継がれています。

もう一度検索