永井聖美

永井聖美（ながい まさみ）

永井聖美は、1979年1月5日生まれ、愛知県半田市出身の競艇選手です。登録番号は3993、身長156cm、血液型はO型。83期生として、競艇界で活躍しています。2014年3月までは愛知支部に所属していましたが、同年4月より東京支部に移籍しました。愛知支部時代の師匠は、同じく競艇選手の上島久男でした。

経歴

愛知県立半田東高等学校を卒業後、本栖研修所を経て、1998年11月26日に地元である常滑競艇場で開催された一般競走でデビューしました。初勝利は飾れなかったものの、競艇選手としてのキャリアをスタートさせます。

2003年8月25日には、大村競艇場で開催されたスポニチ杯争奪女子リーグ戦競走で初優勝を果たしました。インコースからコンマ01という、卓越したタッチスタートを決めての逃げ切り勝利でした。

2006年には、2回の優勝を記録し、浜名湖競艇場で開催された第19回JAL女子王座決定戦競走で初めて優出を果たしました。この活躍が認められ、2006年後期には初のA1級に昇級を果たします。その後、A2級に降格する時期もありましたが、2008年前期には再びA1級に返り咲きました。

また、初めて選出対象となった笹川賞ファン投票で44位となり、2008年5月には平和島競艇場で開催された第35回笹川賞でSG競走に初出場を果たしました。翌2009年も笹川賞に出場しています。

2010年2月21日には、津競艇場で開催された一般戦で、男女混合戦初優勝を飾りました。

2011年5月25日、笹川賞2日目の9R予選でSG初勝利を挙げました。

プライベートでは、同じく競艇選手である小林泰と結婚。2014年4月には、夫の小林泰とともに、愛知支部から東京支部に移籍しました。

2017年6月には、ボートレース桐生で開催された一般戦を最後に産休に入り、2019年8月19日にボートレースびわこで開催された一般戦から復帰しました。

これまでに通算1000勝以上（2017年1月26日達成）、通算20回の優勝（2017年2月12日現在）を記録しています。

戦法

永井聖美は、女子競艇選手の中でも屈指のスタート巧者として知られています。特に、賞典レースや勝負駆けなど、重要な場面で発揮される集中力は、A1級の常連選手にも匹敵します。また、コースを問わず安定したスタートができるという強みを持っています。

インコースからのレースには、「勝たないといけないポジション」という強いこだわりを持っており、2008年前期級別審査期間（2007年5月〜10月）の1コース2連対率は.875をマークするなど、インコースを得意としています。

師匠である上島久男から受け継いだ、好スタートからのまくりが最大の持ち味です。元々1着率が高く、勝利時の決まり手は、「差し」や「まくり差し」に比べ、「まくり」が圧倒的に多いです。しかし、2008年頃からは無理なまくりを自重し、差しの戦法から道中追い上げて2・3着を確保するレースも多く見られるようになり、勝率は高レベルで安定するようになっています。

人物・エピソード

高校時代、倫理の参考書に「男女が同じステージで勝負できる職業」として、後に愛知県の先輩となる鵜飼菜穂子が紹介されていたのを読み、競艇選手を志すようになりました。競艇選手になるために、弁当の量を減らし、ジョギングを続けたことで10kg以上の減量に成功したというエピソードがあります。

愛車はカウンタックです。

同期（83期）の女子選手である新美愛・茶谷桜・大瀧明日香とは非常に仲が良いことで知られています（新美は2007年3月に引退）。その他、細川裕子や宇野弥生とはドライブ、今井裕梨とは動物好きという共通の趣味で親交が深いそうです。当時の愛知支部の女子選手の中では、永井聖美より上の世代の選手との間に少し開きがあり、女子リーグ戦有資格者の中にあっては、彼女が愛知のリーダー的な役割を担っていました。

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