永井金次郎

永井金次郎の生涯

永井金次郎は、1874年（明治7年）5月3日に新潟県で生まれました。彼は内務官僚として、日本の地方行政に重要な役割を果たした人物です。1927年（昭和2年）4月3日に生涯を閉じました。

学歴と初期のキャリア

1897年、永井金次郎は東京法学院（現在の中央大学）を卒業しました。同年、判事検事登用試験に合格し、司法官試補となります。その後、文官高等試験行政科試験にも合格し、1898年には内務省へと転じ、青森県での勤務を開始しました。この時期から、彼の行政官としてのキャリアが本格的にスタートしました。

地方行政官としての活躍

永井金次郎は、青森県を皮切りに、千葉県、広島県、富山県と各地で要職を歴任しました。これらの地域では、参事官や事務官、内務部長など、様々な役職を経験し、地方行政の実務に深く携わりました。

青森県参事官
千葉県参事官
広島県事務官
富山県事務官・第一部長兼第三部長
富山県内務部長

これらの経験を通じて、彼は地方行政における幅広い知識と実務能力を培いました。

高知県知事としての活動

1913年（大正2年）6月、永井金次郎は第一次山本内閣によって高知県知事に任命されました。高知県知事時代には、県財政の積極的な拡大を図りましたが、1914年6月に休職となりました。短い期間ではありましたが、彼のリーダーシップは高知県の行政に一定の影響を与えました。

小樽区長と樺太庁長官

高知県知事休職後、永井金次郎は1917年1月に小樽区長に就任しました。その後、1919年4月には樺太庁長官に任命され、1924年6月11日までその職を務めました。樺太庁長官としては、樺太の行政運営に尽力しました。その後、休職し、同月20日に退官しました。樺太庁長官としての彼の活躍は、地方行政の経験を活かしたものでした。

死と墓所

永井金次郎は、1927年4月3日に亡くなり、その墓は多磨霊園にあります。彼の生涯は、地方行政官としてのキャリアと、その後の高知県知事、樺太庁長官としての活動を通じて、日本の地方行政に貢献した人物として記憶されています。

参考資料

歴代知事編纂会編『新編日本の歴代知事』歴代知事編纂会、1991年。
秦郁彦編『日本官僚制総合事典：1868 - 2000』東京大学出版会、2001年。
『「現代物故者事典」総索引 : 昭和元年～平成23年 1 (政治・経済・社会篇)』日外アソシエーツ株式会社、2012年。

もう一度検索