永友香奈子

永友香奈子：女子プロレス界を駆け抜けた函館の星

1964年北海道函館市に生まれた永友香奈子は、高校時代はハンドボール部に所属し活躍していました。しかし、彼女の進む道は、ジャッキー佐藤への憧れから、プロレスラーへと続きます。

昭和58年、永友は全日本女子プロレスに入門。ブル中野、小倉由美、小松美加らと共に、華々しいプロレスラー人生の第一歩を踏み出しました。同期には後にレフェリーとなる柳下まさみもおり、激しい練習と切磋琢磨の日々を送ったことでしょう。

1983年6月24日、函館市民体育館にて行われた小倉由美戦で、永友香奈子はプロレスラーとしてデビューを飾ります。故郷函館でのデビューは、彼女にとって忘れられない思い出になったことでしょう。

その後、小松美加とのタッグチーム『オペロン同盟』を結成。実力だけでなく、個性あふれるキャラクターで人気を博し、多くのファンを魅了しました。人気はリングの中だけにとどまらず、女子プロレス誌への連載や、全日本女子プロレス中継内のバラエティコーナーへのレポーター出演など、多方面で活躍の場を広げていきます。

1986年6月、後楽園ホール大会にて、永友と小松は、全日本タッグ選手権の初代王者チームである小倉由美、永堀一恵に挑戦。タイムアップ寸前の劇的な押さえ込みで勝利し、念願の全日本タッグ王座を獲得します。輝かしい戴冠は、彼女たちの努力と才能、そして『オペロン同盟』の抜群のチームワークの賜物と言えるでしょう。王座防衛は一度に終わりますが、その活躍は多くのプロレスファンの記憶に刻まれました。

リング内外で活躍する傍ら、永友はテレビドラマにも出演。TBS系ドラマ『毎度おさわがせします』ではレギュラー出演を果たし、女優としての才能も開花させました。また、1984年には女子プロレスを題材にしたドラマ『輝きたいの』にも出演し、劇中のプロレス団体「東洋女子プロレス」所属レスラーとして、演技の幅を広げました。

1987年6月28日、後楽園ホールで、永友香奈子は小松美加との引退試合を行い、4年間のプロレスラー生活に幕を閉じます。華麗なる引退試合は、多くのファンに惜しまれつつ行われ、彼女が女子プロレス界に残した足跡の大きさを物語っています。

引退後は、吉本女子プロレスJd'のマネージャーを務め、プロレス界への貢献を続けました。現在は地元函館に戻り結婚。ボーイッシュな魅力あふれる写真集も出版しており、多様な才能を発揮し続けています。

得意技はランニングフェイスバスター、回転エビ固め、ドロップキックなど。持ち前の明るさと、キレのある動きで観客を魅了した永友香奈子。彼女が残した功績は、多くのプロレスファンに語り継がれるでしょう。Facebookページも存在し、現在もファンとの交流を続けているようです。

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