小倉由美

小倉由美

小倉由美（おぐら ゆみ）は、1967年9月2日生まれの日本の女子プロレスラーです。彼女は全日本女子プロレスの主要な選手として知られ、特にタッグ戦での活躍が際立っています。

経歴

彼女は小柄な体型にもかかわらず、その健気に戦う姿勢で多くのファンを魅了しました。デビュー直後、TBSの連続ドラマ「輝きたいの」にレギュラー出演し、俳優としても活動。これにより、プロレスだけでなく、広く一般の認知度を高めることに成功しました。

小倉は、1980年代後半から1990年代初頭にかけて、パートナーとして永堀一恵や小松美加とともに、WWWA世界タッグ王座や全日本シングル王座など、数々のタイトルを獲得しました。特に、タッグチーム「レッドタイフーンズ」として、永堀とのコンビで数々の強豪チームと戦い、数度のタイトル防衛を果たしています。

1987年4月には、WWWA世界タッグ戦に出場し、宇野久子や堀田祐美子のチームとの対戦が話題となりました。この試合で、小倉は北斗晶に対してダイナミックな技を決めましたが、事故的に北斗が頸椎を骨折する重傷を負ってしまいました。この出来事は、彼女のキャリアに影を落とすこととなりましたが、その後も彼女は多くのファンに愛され続けました。

引退試合は1989年12月8日に後楽園ホールで行われ、同期生のブル中野との試合が予定されました。試合は5分間のエキシビション形式で行われ、小倉はジャーマン・スープレックスで勝利。この試合後のセレモニーには、過去に彼女が負傷させた北斗やアジャ・コングも駆けつけ、感動的な場面を演出しました。

晩年の活動

1990年3月に「ハイパーキャット」として復帰し、約1年間活動を続けました。その後も全女のイベントに参加し、特別復活を果たすなど、プロレス界への貢献を続けました。特に、1994年の全女東京ドーム大会や1998年のメモリアル・オールスター戦、2003年の全女35周年記念大会などでの登場が印象的です。

2004年には、老舗天ぷら店の跡取り息子と結婚し、3人の子供を育てながら家庭も大切にしました。また、2021年には「昼めし旅」というテレビ番組に家族揃って登場し、プライベートの一端を見せています。

得意技と栄光

小倉は、ニーラリアットやジャーマン・スープレックス、魔神風車固めなどの技を得意としており、そのスタイルは多くの観客に印象を与えました。彼女のプロレスラーとしてのキャリアにおいて、多くのタイトルを獲得してきたことは、実力を証明するものであり、その存在は女子プロレス界において非常に重要な位置を占めています。

最後に

小倉由美の業績は、プロレスのみならず、彼女の人柄や後輩への愛情にも示されており、今なお多くのファンに敬愛されています。彼女の引退後も、プロレス界での影響力と存在感は消えることなく、多くの新しいレスラーたちに影響を与え続けています。

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