小松美加

小松美加について

小松美加（こまつ みか、1967年5月17日生まれ）は、日本の女子プロレス界で特に認知されている元レスラーです。彼女は、女子プロレスブームの波が起きていた1980年代に活躍し、その愛称“ニンニン”で広く知られています。彼女のキャリアは、圧倒的な技術とパーソナリティによって彩られていました。

経歴

小松美加は1983年に全日本女子プロレスに入門し、同年9月にプロレスデビューを果たしました。彼女の初試合は2対1の変則マッチであり、当時の対戦相手は後に有名なブル中野となる中野恵子でした。このデビュー戦から、小松は試合の中で独自のスタイルを確立していきます。

1984年には新人王決定トーナメントに出場し、その結果として昭和59年度の新人王に輝きました。この年は特に印象深く、同じくデビュー年度の仲間である永友香奈子との激しい戦いを通じて、彼女はチームワークの大切さを学び、キャリアを進展させました。

1986年、彼女は永友香奈子と共に全日本タッグ選手権を目指すも、初代王者チームに挑戦し、見事に王座を獲得しました。彼女らの組み合わせである「オペロン同盟」は、試合だけでなく、雑誌の連載企画やバラエティ番組でもその魅力を発揮しました。タッグ選手権は一度防衛後、別のチームに王座を奪われるという運命が待ち受けていました。

1987年には、永友の引退が彼女にシングルプレイヤーとしての確立を迫り、夏にはカナダ・カルガリーへの初の海外遠征を果たします。新日本プロレスのレスラーとも共演し、彼女は多様なスタイルで数ヶ月に及ぶサーキットを楽しみました。年末には後楽園ホール大会の決勝戦に参加し、優勝に寄与したことで、彼女の名声は広がっていきました。

1988年には再びカナダへの遠征を繰り返し、小倉由美とのコンビで全日本選手権を獲得。帰国後は堀田祐美子と西脇充子が保持していたWWWA世界タッグ王座を奪取しました。

1989年、小松は小倉由美と共にWBWAタッグ王座を保持しつつ、長与千種の引退ロードに応える形でクラッシュギャルズに挑戦し、最後のコンビとして大きな盛り上がりを見せました。しかし、試合の結果、彼女たちは王座を失うことに。また、この年には小倉とのエキシビションマッチを経て現役引退を決定しました。

1998年には全日本女子プロレス35周年記念興行で久しぶりに姿を見せ、家庭を築き母親としての幸せな生活を送っていることが報じられました。その後も彼女は女子プロレス界の伝説として、多くのファンに記憶されています。

得意技

• - ランニングヘッドアタック
• - ダイビングヘッドアタック
• - ウラカン・ラナ
• - ウラカンホイップ
• - モンキー・フリップ
• - 後ろ回し蹴り
• - サイドスープレックス

タイトル歴

• - WWWA世界タッグ王座
• - 全日本シングル王座
• - 全日本タッグ王座
• - 昭和59年度新人王

小松美加はそのキャリアを通じて、多くのタイトルを獲得し、日本の女子プロレス界にその名を刻んだ選手であり続けています。

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