永遠 (La'cryma Christiの曲)

永遠

「永遠」（えいえん）は、日本のロックバンド、La'cryma Christiが1999年8月25日にリリースした通算8枚目のシングルです。当時の発売元はユニバーサルミュージックのポリドールレーベルでした。このシングルは、リリース当初のオリジナルアルバムには収録されませんでした。

楽曲と背景

表題曲である「永遠」は、彼らにとって初めてのバラード楽曲として制作されました。この曲は、テレビ朝日系列で放送された月曜ドラマ・イン『天国のKiss』の挿入歌として使用されました。特筆すべき点として、バンドのボーカリストであるTAKAが、このドラマに「SHU」という名のミュージシャン役として出演しており、音楽面だけでなく演技でも作品に関わっています。ドラマ関係者によれば、楽曲の歌詞の中には、ドラマに登場する人物の名前が隠されているという興味深い仕掛けが施されていました。また、ドラマの最終回では、クライマックスシーンでTAKAがビオラを手に持ちながら、この「永遠」を歌うという演出が盛り込まれ、視聴者の印象に残る形で楽曲が届けられました。

商業的な側面から見ると、この「永遠」は、La'cryma Christiにとって、オリコン週間シングルチャートでトップ10入りを果たした最後のシングルとなりました。

アルバム収録の経緯

シングルのリリース後、バンドはアルバム『magic theatre』を発表しましたが、このアルバムにはシングルのカップリング曲である「Blossom」のみが収録される形となりました。表題曲の「永遠」が初めてアルバムに収められたのは、さらに時を経てからリリースされたベストアルバム『Single Collection』においてです。この『Single Collection』には、彼らの代表的なシングル曲が多く収録されていますが、他のシングルの場合は表題曲とカップリング曲の両方が収録されているものが多い中、「永遠」に関しては表題曲のみの収録にとどまりました。これはおそらく、「Blossom」がすでに『magic theatre』に収録されていたため、重複を避ける目的であったと考えられます。

収録曲

このシングルには、以下の楽曲とそのインストゥルメンタルバージョンが収録されています。

1. 永遠
作詞：TAKA、作曲：KOJI
テレビ朝日系列月曜ドラマ・イン『天国のKiss』挿入歌
2. Blossom
作詞：HIRO・TAKA、作曲：SHUSE
3. 永遠 (unvocal version)
4. Blosson (unvocal version)

主な収録作品

シングルの楽曲が収録されている主なアルバムやベスト盤は以下の通りです。（カッコ内は収録作品におけるトラック番号を示します。）

『magic theatre』（#2 - 「Blossom」のみ収録）
『Single Collection』（#1 - 「永遠」のみ収録）
『GREATEST-HITS』（#2 - 「Blossom」のみ収録）
* 『Sound & Vision THE SINGLES + Selection from Live “DECADE”』（#1 - 「永遠」、#2 - 「Blossom」）

このように、「永遠」と「Blossom」は、それぞれ異なるアルバムやベスト盤に分散して収録されるという複雑な収録状況をたどりました。

詳細については、ユニバーサルミュージックの作品紹介ページなども参照可能です。

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