汀夏子

汀夏子のプロフィールと業績

汀 夏子（みぎわ なつこ）は、1946年12月21日生まれ、大阪市出身の女優およびタレントであり、かつて宝塚歌劇団の雪組トップスターとして知られています。彼女の本名は宮本 順子（みやもと じゅんこ）で、血液型はO型、身長は163センチです。彼女は大阪女学院中学校を卒業し、「ジュンコ」、「ジュンちゃん」といった愛称で呼ばれています。

宝塚歌劇団での経歴

汀は1962年に宝塚音楽学校に入学し、同期には女優の鳳蘭や元政治家でタレントの但馬久美、さらに8方まつみなどがいます。1964年に宝塚音楽学校を卒業し、同年に宝塚歌劇団の50期生として首席で入団、雪組公演『花のふるさと物語』でデビューしました。彼女は1965年3月20日、雪組に配属され、初舞台からわずか10か月後には『港に浮いた青いトランク』で準主役に抜擢されるという快挙を成し遂げました。

1970年には『バレアナの微笑み』で主演し、郷ちぐさとともに雪組トップスターとなりました。1972年には郷の退団に伴い、彼女は雪組トップスターを単独で務めることになります。特に印象深いのは、1975年に雪組版『ベルサイユのばら』でのオスカル役で、麻実れいと共に大成功を収め、「ベルばら四強」とも称された名コンビとなりました。

汀の代表作には『星影の人』（沖田総司役）、『風と共に去りぬ』（スカーレット・オハラ役）、『あかねさす紫の花』（大海人皇子役）など多岐に渡ります。特に『星影の人』の際は新宿コマ劇場で連日満員の観客を動員し、宝塚歌劇のスターとしての地位を確立しました。

宝塚退団後の活動

汀は1980年8月31日に宝塚を退団しましたが、その後も音楽活動やテレビ、ラジオでのパーソナリティとして多忙な日々を送っています。また、彼女の舞台は、その後も全国的に展開され、リサイタルやディナーショー、演劇などで活躍を遂げています。2014年には、宝塚100周年を記念した『宝塚歌劇の殿堂』に選出され、殿堂入りを果たしました。

主な著書とメディア出演

汀の著書には1977年に出版された『星のメモワール』があります。そして、彼女は多くのテレビドラマ、映画にも出演しており、具体的には『極道の妻たち』や『善人の条件』などがあります。また、『ベルサイユのばら』のアニメにおいてはオスカル役の吹き替えを担当しました。

汀夏子は、その才能と魅力で観客を魅了し続ける日本のエンターテイメント界における重要な存在です。彼女のキャリアは今もなお、さまざまな形で新しい世代に受け継がれ、影響を与えています。

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