汐凛セナ

汐凛セナ：才能と情熱を燃やした若きプロレスラー

2001年8月11日生まれの汐凛セナは、日本のプロレス界で活躍した、記憶に残るレスラーの一人です。東京女子プロレスに所属し、華麗な技と持ち前の明るさで多くのファンを魅了しました。

プロレスラーへの道

汐凛セナのプロレスラーとしてのキャリアは、2019年4月6日に王子BASEMENT MONSTARで開催された大会で幕を開けました。当時彼女は「練習生シオリ（仮）」としてリングに上がり、プロレスラーとしての道を歩み始める第一歩を踏み出します。それから数ヶ月後、12月22日には、新年1月4日に行われる後楽園ホール大会でのデビューと、リングネームが「汐凛セナ」となることが発表され、大きな期待を集めました。

2020年1月4日、後楽園ホールのリングで、念願のデビュー戦を迎えます。パートナーは桐生真弥選手で、猫はるな＆鈴芽組と対戦しました。デビュー戦の興奮と緊張の中で、プロレスラーとしての新たな一歩を踏みしめました。

地道な努力を重ね、着実に実力をつけた汐凛セナは、2021年4月17日、後楽園ホール大会で、宮本もか＆遠藤有栖組との対戦で、ついに自力初勝利を収めます。この勝利は、彼女の長年の努力と才能が結実した瞬間でした。彼女の得意技であるチェックメイト、腕取り式の逆片エビ固めが、この試合で鮮やかに決まりました。

しかし、2021年4月24日、板橋グリーンホール大会の乃蒼ヒカリ選手との試合を最後に、汐凛セナは持病の療養に専念するため、東京女子プロレスを卒業しました。多くのファンにとって残念な知らせとなりましたが、彼女の健康を第一に考えるべきという決断でした。

プロレスへの情熱と憧れ

汐凛セナは元々大日本プロレスの熱心なファンでした。そして、以前から知り合いだった乃蒼ヒカリ選手がプロレスラーとしてデビューしたことが、彼女自身のプロレスラーへの道を決める大きなきっかけとなりました。乃蒼ヒカリ選手への憧憬と、プロレスへの熱い情熱が、彼女を東京女子プロレスへと導いたのです。2019年3月、東京女子プロレスに入門。デビュー時のコスチュームは、憧れの乃蒼ヒカリ選手がデザインしたものだったといいます。同期である鈴芽選手、舞海魅星選手に次いで、最後にデビューを果たしました。

技とスタイル

汐凛セナは、華麗な技と独特のスタイルで知られていました。得意技として、初勝利を飾った際に使用した「チェックメイト（腕取り式の逆片エビ固め）」、そして「逆片エビ固め」、「スペースシップ（ロープを利用した駆け上がり式ブルドッキング・ヘッドロックからの巻き投げ）」など、観客を魅了する技を数多く持ち合わせていました。

惜しまれつつも幕を閉じたキャリア

短いながらも輝かしいプロレスラー人生を送った汐凛セナ。惜しまれつつも、彼女はプロレスラーとしての道を卒業しましたが、彼女が残した功績と記憶は、多くのプロレスファンの心に深く刻まれています。彼女の公式ウェブサイトやSNSでは、現在も多くのファンが彼女へのメッセージを送っています。 東京女子プロレスでの活躍は、短い期間ではありましたが、彼女自身の才能と努力の証であり、多くのファンに感動を与え続けました。彼女の今後の活躍にも期待したいところです。

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