江南駅 (島根県)

江南駅について

江南駅（こうなんえき）は、島根県出雲市湖陵町三部にあるJR西日本の山陰本線の駅です。この駅は、1913年に開業し、長い歴史を持っています。開通当初から現在に至るまで、駅の業務や運営方法は幾度となく変遷しています。

歴史

江南駅が開業したのは1913年11月21日のことで、当時は鉄道院山陰本線の出雲今市駅（現在の出雲市駅）から小田駅への延伸に伴い設置されました。開設以来、客貨ともに取り扱いが行われ、地域交通の重要な役割を果たしてきました。1962年には貨物の取り扱いが廃止され、以降は徐々に業務体制が変更されました。1977年には業務委託駅となり、その後、1985年に荷物の取り扱いが廃止されて簡易委託駅に移行しました。

1987年の国鉄の分割民営化により、江南駅はJR西日本の駅となりました。さらに、2019年3月には簡易委託が解除され、駅は終日無人の駅になりました。2021年11月には駅舎が解体され、2023年2月には新しい駅舎の完成式が行われました。

駅構造

江南駅は島式ホームを持つ地上駅で、1面2線の構造を有します。具体的には、駅舎側の1番のりばが上下本線となっており、反対側の2番のりばが上下副本線に設定されています。このような設計により、列車の交換が可能となっていて、幹線に位置するため通過列車は速度を落とすことなく通過できます。

駅の通路は、ホームの東端から下り線の踏切を渡り、駅舎へと繋がっています。現在は松江駅が管理している無人駅で、以前は平日のみ営業される簡易委託駅でした。列車の運行において、通過列車は簡単に1番のりばを通過し、それに対する停車列車は通常2番のりばに停車します。また、停車列車同士の行違いの際は、特に大田市方面行きの下り列車が1番のりばに停車し、出雲市方面行きの上り列車が2番のりばに停車します。ただし、列車運転指令上の話では2番のりばが「1番線」として扱われています。

利用状況

2022年度の江南駅の1日平均乗車人員は65人でした。この数値は過去の記録と比較すると、2004年度には95人、1994年度には125人、1984年度には141人と減少傾向にあります。このことから、近年の江南駅の利用状況は減少しており、地域の交通需要の変化を反映しているといえるでしょう。

駅周辺

江南駅の周囲には、いくつかの重要な施設があります。神西郵便局や神西湖、山陰合同銀行の支店などが近くにあり、地域住民の生活に密接に関連しています。また、島根県道39号湖陵掛合線や277号多伎江南出雲線など交通路も整備されています。

隣接駅は出雲神西駅と小田駅となり、江南駅は山陰本線の中継地点としての役割を果たしています。

江南駅の情報は、観光や交通手段としての利用を考慮した際には、非常に重要な地域の交通の核となっています。

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