江口見登留

江口見登留について

江口見登留（えぐち みとる、1905年11月20日 - 1993年6月13日）は、日本の官僚及び海軍司政官として知られる人物です。大分県に生まれた江口は、優れた学業を経て三高と京都帝国大学法学部を卒業しました。その後、内務省に入省し、兵庫県警部補としてのキャリアをスタートさせました。

経歴

彼の経歴は幅広く、内務官僚として様々な役職を歴任しました。特に重要な役職としては、内閣官房副長官や警視総監が挙げられます。彼の業績は評価され、正四位や勲一等瑞宝章といった栄誉も授けられました。また、彼は防衛省・自衛隊の前身である警察予備隊でも重要な役割を果たし、本部次長を経て、わずか2週間だが保安研修所の初代所長を務めるなど、草創期の防衛環境の構築に寄与しました。

主要な職歴

江口見登留の職歴は多岐にわたります。1947年には内務大臣秘書官に就任し、その後、厚生省労働基準局長や労働省労働基準局長を歴任しました。1948年には労働次官に昇進し、1949年には労働事務次官への改称がありました。
1950年には退官し、以降は警察予備隊本部次長として活動を開始しました。

1952年には保安研修所の所長に就任し、その後も内閣官房副長官としての任務を何度も再任されています。1954年には警視総監に就任し、この地位でも重要な役割を果たしました。

その後、1957年から1963年まで近江絹糸（後のオーミケンシ）の専務を務め、1964年以降は原子燃料公社の監事や日本原子力研究所の理事を歴任しました。日本の原子力開発にも関与し、その技術の発展に寄与しました。1976年には財団法人国民政治協会の会長に就任し、1980年にはその職を退任しました。
1981年には勲一等瑞宝章を受章するなど、彼の業績は広く認められました。

最晩年

江口見登留は1993年6月13日に亡くなりました。叙正四位という名誉を追贈され、その生涯は日本の官僚制度と防衛における重要な時代に深く刻まれています。彼のキャリアは、政府の運営や防衛政策の形成に多大な影響を与えたとされ、多くの後進に影響を与え続けています。

その功績は、官僚としての枠を超えて、国の制度や社会に多くを残していると言えるでしょう。

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