江島啓一

江島啓一：サカナクションを支える多才な音楽家

江島啓一（えじま けいいち、1981年7月8日生まれ）は、日本の音楽シーンで多岐にわたる才能を発揮している音楽家です。特に、人気ロックバンド・サカナクションのドラマーとしての活動は広く知られています。しかし、彼の音楽的な貢献はドラム演奏に留まらず、DJ、作曲、編曲など、幅広い分野でその才能を発揮しています。北海道札幌市出身。

生い立ちと音楽との出会い

江島が音楽に足を踏み入れたのは中学生の頃。最初に手にした楽器はギターでした。当時、彼はHelloweenなどの楽曲をコピーしていました。その後、バンドを結成する際、メンバーにドラムを演奏できる人がいなかったため、ドラムに挑戦することになります。その過程でドラムの奥深さに魅了され、ドラマーとしての道を歩み始めました。

サカナクションへの加入

2004年頃まで、江島はサカナクションのフロントマンである山口一郎と岩寺基晴が所属していたバンド「ダッチマン」のライブに、一ファンとして参加していました。その後、「ダッチマン」が活動を休止状態に入ると、江島はソロで活動していた山口の楽曲制作に協力するようになります。この時期に制作された楽曲が高く評価され、山口が再び岩寺とライブ活動を始める際、江島はサポートメンバーとして加わることになりました。

その後、山口と岩寺の2人組に戻った「ダッチマン」は「サカナクション」と改名。しかし、当初、江島は正式なメンバーではなく、あくまでサポートメンバーという立場でした。2006年春、サカナクションは新たなサポートベーシストとして草刈愛美を迎え、現在の5人体制となります。その後、ビクター傘下のレーベルBabeStar Labelからメジャーデビューの打診があり、ファーストアルバム『GO TO THE FUTURE』の制作開始にあたり、江島は岡崎英美、草刈と共にサカナクションの正式メンバーとして加入しました。

多岐にわたる音楽活動

2013年以降、江島はサカナクションとしての活動に加え、他のアーティストの作品にも参加する機会が増えていきました。plentyのアルバムにドラマーとして参加したのを皮切りに、DAOKOの楽曲制作では編曲を担当。さらに、映画、舞台、CMで使用される楽曲の作曲も手掛けています。

2016年には、パレ・ド・トーキョーで開催されたANREALAGEの2017年春夏コレクション「SILENCE」に、山口と共にサウンドディレクションで参加しました。また、2015年にサカナクションが主催するイベント「NF」への出演をきっかけに、DJとしてソロで活動する機会も増え、2020年には自身で「NIGHT CLUB」というイベントを主催するなど、活動の幅を広げています。

2024年2月29日から3月1日にかけては、世武裕子によるブルーノート東京での公演にゲスト出演するなど、その活動は多岐にわたります。

江島啓一は、サカナクションのドラマーとしてだけでなく、作曲家、編曲家、DJとしても活躍する、まさに多才な音楽家です。彼の今後の活躍から目が離せません。

もう一度検索