江戸川プールガーデン

江戸川プールガーデンの概要

江戸川プールガーデン（正式名称：江戸川区プールガーデン）は、東京都江戸川区西葛西に位置し、江戸川区が運営していたプール施設です。この施設は、1984年に開業し、地域のレクリエーションやスポーツ振興に寄与していましたが、2013年に廃止されました。管理者は2013年時点で京葉興業が担当していました。

設立の背景

江戸川プールガーデンは、葛西地域の土地区画整理事業に伴い、東京電力の高圧線近くの土地の利用を模索した結果、誕生しました。1980年4月には「総合レクリエーション公園建設審議会」が設けられ、その後1981年3月に基本計画が作成されました。1982年からは段階的に公園と関連施設がオープンし、最終的に1984年7月にプールが開業しました。

施設の特徴

江戸川プールガーデンは、敷地面積約22,370m²の広大なスペースに、多様なプールを備えていました。主なプールは以下の通りです:

• - ジャンボプール：36.6m×33m、水深0.9m～1.0m
• - トビウオプール：36.6m×18.3m、水深0.9m～1.2m
• - 流れるプール：1周180m×7m、水深1.0m
• - スライダープール：すべり台28.0m、水深0.6m～0.8m
• - ジャブジャブプール：4m×24m（楕円形）、水深0.3m～0.4m

施設内には、管理棟を含む鉄骨鉄筋コンクリート造の3階建ての建物も存在し、それぞれのプールエリアは利用者に快適なレクリエーション環境を提供していました。

衰退と閉鎖

2009年の調査でプールの劣化が確認され、以降も継続的にメンテナンスが行われていましたが、2012年にはプールサイドで陥没が発見される事態に至りました。その結果、2013年6月25日に江戸川区は施設の老朽化を理由にプールの営業終了を決定しました。

閉鎖後、2014年以降は「西葛西テニスコート」として営業されることが決まり、さらに2015年にはその跡地が「葛西防災公園」として新たにオープンしました。この公園は防災機能も持ち合わせた新しい地域の拠点として整備されました。

入場料と営業時間

江戸川プールガーデンでは、2012年の料金体系は次のようになっていました:

• - 高校生以上：500円
• - 小中学生：200円
• - 幼児：100円
• - 4歳未満：無料

営業時間は、毎年6月下旬から9月上旬までの間、9:00～17:00の範囲で設定されていました。

アクセス

江戸川プールガーデンへのアクセスは、東京メトロ東西線西葛西駅から徒歩約15分で可能でした。また、都営バスの各路線もあり、中葛西七丁目の停留所からすぐの立地でした。プール営業期間中には臨時のシャトルバスも運行され、訪れる人々に便利な移動手段を提供していました。

結論

江戸川プールガーデンは、地域住民に愛されたプール施設でしたが、時の流れとともにその役割は変化しました。今は「葛西防災公園」として新しい形で地域に貢献しています。未来に向けて、改めて地域の防災力を育む重要な拠点となっています。

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