中葛西

中葛西（なかかさい）

中葛西は、東京都江戸川区の南部に位置する町名です。葛西地域の中央に位置し、一丁目から八丁目までの区域で構成されています。この地域は住居表示が実施済みです。

地理と区域

中葛西は、江戸川区の南部に位置し、面積は約1.64平方キロメートルです。これは区内で10番目に大きな町です。北は新川を挟んで江戸川六丁目、南は左近川を境に南[[葛西]]一丁目・臨海町三丁目、東は環七通りを挟んで東葛西一丁目、二丁目、五丁目、六丁目、七丁目、西は葛西中央通りで北葛西四丁目、五丁目、および西葛西四丁目から八丁目と隣接しています。

住宅街としての特徴

中葛西は、区内で4番目に人口が多い町であり、多くの人々が生活しています。大規模な団地は少ないものの、駅周辺を中心にアパートやマンションなどの集合住宅が多く見られます。そのため、人口密度は区内でも高い方です。町域の多くは区画整理が完了していますが、二丁目と八丁目では「地区計画」に基づいた整備が進められています。

産業と商業

中葛西には、白子のりの本社をはじめとする多くの事業所が存在し、多くの人々が働いています。事業所数は区内4位であり、商業都市としての側面も持っています。特に宿泊業や飲食サービス業の従事者が多く、区内最多です。また、都営バスの営業所や葛西郵便局など、運輸業の従事者も多いのが特徴です。

地価

住宅地の地価は、公示地価によれば、2024年1月時点で、中葛西3丁目、5丁目、8丁目の地点でそれぞれ異なる価格が示されています。

歴史

中葛西の町域は、1975年頃までは周辺の異なる町に属していました。例えば、葛西橋通りの北側は宇喜田町、葛西駅周辺は長島町や桑川町、そして南側は葛西や新田といった地域に分かれていました。これらの地名は、江戸時代の村名に由来しています。1978年以降の住居表示の実施により、中葛西という町名が誕生しました。

葛西駅周辺の開発は戦後から本格化し、葛西橋通りの整備や新しい葛西橋の架橋が行われました。葛西駅は1969年に設置され、その後の葛西沖開発事業とともに発展しました。環状七号線の全線開通や放射16号線の完成も、この地域の発展に大きく貢献しました。


新川橋は1916年に完成し、それ以前は渡し舟で往来していました。この橋の完成後も、しばらくは通行料を取る賃取橋として利用されました。新川はかつて、千葉県銚子市へと繋がる水路でもありましたが、時代の流れとともに舟運から陸運へと移行していきました。

現代の中葛西は、自動車交通が活発な地域であり、葛西橋通りと環状七号線の交差点は交通量が非常に多いです。葛西駅周辺には、日本最大級の駐輪場も整備されています。2012年には、中葛西の一部地域が迷惑防止条例に基づき、客引き行為などが禁止される区域に指定されました。

世帯数と人口

2024年8月1日現在、中葛西の世帯数と人口は以下の通りです（江戸川区発表）。

世帯数: 19,000世帯以上
人口: 35,000人以上

人口と世帯数は、国勢調査によって変動しています。

学区

中葛西の学区は、区立小・中学校によって定められています。江戸川区では学校選択制度も導入されており、区内全域から学校を選ぶことが可能です。

事業所

2021年現在の経済センサス調査によると、中葛西には多くの事業所が存在し、多数の従業員が働いています。事業所数と従業員数は、経済センサスによって変動しています。

交通

鉄道

東京メトロ東西線：葛西駅

路線バス

東京都交通局（都営バス）と京成バスが運行しており、葛西駅を発着または経由する多くの系統が利用可能です。

主なバス系統

都営バス
葛西21系統、葛西22系統、新小22系統、平23系統、葛西24系統、錦25系統、秋26系統、臨海28系統、新小29系統
亀29系統、両28系統
京成バス
小76系統、環07系統、環08系統
その他、東京臨海病院行き、空港リムジンバス、スカイツリーシャトル

道路

東京都道10号東京浦安線（葛西橋通り）
東京都道318号環状七号線（環七通り）
放射16号線

橋梁

新川大橋
中左近橋

施設

行政

江戸川区葛西事務所・葛西区民館
葛西消防署
葛西健康サポートセンター
地域活動・相談支援センターかさい
江戸川区立障害者支援ハウス
新田コミュニティ会館

教育

江戸川区立葛西小学校
江戸川区立第四葛西小学校
江戸川区立葛西中学校
江戸川区立葛西第三中学校

公園・スポーツ・レクリエーション

東公園
長島第一公園・滝野公園
葛西親水四季の道

史跡

香取神社
稲荷神社

その他

日本郵便（郵便番号: 134-0083、集配局: 葛西郵便局）

もう一度検索