江端駅

江端駅：福井の街を繋ぐ、静かな駅

福井県福井市江端町に位置する江端駅は、福井鉄道福武線沿線にある無人駅です。駅番号はF15。周囲は住宅街が広がり、地域住民の生活に密着した駅として、その役割を担っています。

歴史を辿る

江端駅の歴史は古く、1925年（大正14年）7月26日に、福武電気鉄道の兵営駅（現在の神明駅）と福井市駅（現在の赤十字前駅）間の開業と同時に誕生しました。その後、1945年（昭和20年）8月1日には福井鉄道の駅となり、長い間地域の人々を支えてきました。1991年（平成3年）3月25日からは無人駅となり、現在に至ります。

駅の構造と特徴

江端駅は地上駅で、相対式ホーム2面2線を有しています。ホーム間は連絡しておらず、乗換には一度改札外に出る必要があります。また、駅構内には変電所が併設されているという特徴も持ちます。急行列車は当駅を通過します。東側の線路は上り下り両方向の列車が通過可能ですが、急行の通過待ちダイヤは設定されていません。

利用状況と周辺環境

江端駅の利用状況は、近年減少傾向にあります。これは、自動車の普及や、他の交通手段の利用増加などが影響していると考えられます。一方で、駅周辺には江端町公民館や福井市営江端団地、福井市清明小学校などがあり、生活に密着した施設が充実しています。福井鉄道沿線では、江端駅付近から北に向かって福井市街地が広がっているため、市街地へのアクセス拠点としても機能しています。

隣の駅

江端駅の隣の駅は、下り方向がベル前駅（F16）、上り方向が清明駅（F14）です。急行、区間急行、臨時急行は当駅を通過します。普通列車のみ停車します。

資料・参考文献

江端駅の歴史や構造、利用状況などの情報は、以下の文献を参考に記述しています。

川島令三『【図説】日本の鉄道中部ライン全線・全駅・全配線 第5巻 米原駅 - 加賀温泉駅』講談社、2010年8月20日
『週刊歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄28 えちぜん鉄道 福井鉄道・北陸鉄道・のと鉄道』朝日新聞出版、2011年10月2日
* 寺田裕一『改訂新版 データブック日本の私鉄』ネコ・パブリッシング、2013年1月19日

これらの文献には、江端駅を含む福井鉄道福武線の歴史や現状に関する詳細な情報が掲載されています。

まとめ

江端駅は、福井市街地へのアクセス拠点として、また地域住民の生活に密着した駅として、その役割を静かに果たしています。無人駅ではありますが、周辺環境と歴史を考慮すると、その存在意義は大きいと言えるでしょう。今後も、地域社会と共に歩み続ける駅として、その存在感を保ち続けることが期待されます。

もう一度検索