池乃めだか

池乃 めだか（池乃めだか、1943年7月3日生まれ）

池乃めだかは、日本の喜劇俳優であり、お笑いタレントとして広く知られています。代表的な活動の場となる吉本新喜劇では、彼のユニークで小柄なキャラクターが確固たる人気を誇ります。大阪府守口市出身で、彼の本名は中井昭彦です。身長は149 cmと小柄ですが、その存在感はまったく感じさせません。この小柄さを生かしたネタは彼の代表的なギャグとなっています。

音楽と舞台デビュー

若き日、池乃は三洋電機に約6年間勤務。その後、1966年に芸能界入りを果たしました。デビュー当初は松竹芸能に所属し、1968年には「中井次郎」として音楽ショウ「ピスボーイ」でドラマーとして初舞台を踏みました。その後、海原小浜門下に入門し、名を「海原めぐる」と改めます。我が道を進んだ彼は、漫才コンビ「海原かける・めぐる」を結成するなど、多彩な活動を展開しました。

吉本新喜劇への道

1976年、吉本興業に移籍し「池乃めだか」と改名。この時期、彼は新喜劇においてセリフがほとんどない子役としての舞台を重ねることになります。しかし、やがて新喜劇への意欲を失いかけていたところ、いま寛大との漫才コンビを組む提案を受けます。その後、劇場支配人から副座長として間寛平と共演する提案を受け、その結果、寛平とのコンビで一躍人気を博しました。

1980年代後半には、看板役者が次々と降ろされる中でも、新喜劇に残り若手育成のために座長に就任します。彼の存在意義は今でも大きく、重鎮として新喜劇を牽引しています。

逆境からの復帰と活動

池乃めだかは、数々の逆境を乗り越えてきた人物でもあります。2011年、頭部に脳動脈瘤が発見され、手術を受けたこともありますが、1か月半の療養を経て公演に復帰しました。2023年に脳梗塞を発症するなど健康上の問題もありましたが、長年のキャリアを積んだ彼の舞台復帰は多くのファンを喜ばせました。2023年には、なんばグランド花月にて座長公演を行い、再びその人気を証明しました。

人柄とエピソード

池乃めだかは、人柄の良さでも知られており、多くの後輩たちから信頼を寄せられています。彼の面倒見の良さは、後輩たちを雇い、自ら経営する居酒屋でも発揮されています。私生活では猫を飼うなど、のんびりとした一面も垣間見えます。

また、彼は自身の貧しい幼少期について語ることが多く、父の死や母の体調不良により中学校の頃から一人暮らしを始めた経験があります。経済的に苦労しながらも得た経験は、彼のネタの原点とも言われています。特技はドラムで、芸能生活30周年記念公演などでその腕前を披露しています。

現在の活動

池乃めだかは、引き続き舞台やテレビ番組で活躍を続けています。彼のギャグやネタは多くのファンに愛され、彼自身も「もう新喜劇は引退しようと思っていた」と語るほど、自身のポジションに対する意識は強いと言えるでしょう。今後の活動に期待が寄せられています。

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