池尻 (世田谷区)

池尻（いけじり）

池尻は、東京都世田谷区に位置する町名であり、一丁目から四丁目までが存在します。世田谷区の東部に位置し、主に住宅地として利用されています。地理的には、北に代沢、目黒区の駒場、西に三宿、太子堂、南に下馬、東に目黒区の大橋、東山、上目黒と隣接しています。

地理と特徴

池尻地区は、世田谷地域と北沢地域にまたがっています。特に注目すべきは、1945年まで国道246号の南側一帯が陸軍の練兵場であったことです。この広大な土地は、現在は陸上自衛隊三宿駐屯地（自衛隊中央病院、陸上自衛隊衛生学校、防衛装備庁電子装備研究所および先進技術推進センターなど）や、池尻小学校、（旧）中学校、世田谷公園、国家公務員官舎、都営アパートといった公共施設として利用されています。

地価

住宅地としての地価は、2024年1月1日の公示地価で、池尻2-24-2の地点が85万8000円/m2となっています。

歴史

池尻の歴史は古く、1615年に吉良氏の部将である橋本天王丸の子、兵庫重寿によって開発され、荏原郡池尻村となりました。1867年には、江戸幕府がフランス式の「撒兵伝習場」を駒場原に作る計画に対し、反対運動が起こりました。1879年に池沢村を合併し、1889年の世田ヶ谷村成立に伴い、同村の大字「池尻」となりました。1932年に世田谷区が成立すると、池尻町となり、1965年の住居表示実施により池尻一丁目から池尻三丁目が新設されました。1971年には住居表示が実施され、池尻四丁目が新設され、池尻町は消滅しました。

地名の由来

地名の由来は、北沢川と烏山川が合流して目黒川となる付近に存在した「蛇池」または「龍池」と呼ばれる沼沢地帯に由来します。「池尻」の「尻」は「出口」を意味し、池や沼、湖が川に流れ込む場所を指します。「いけしり」や「いけのしり」という呼称も存在します。

交通

池尻地区の交通アクセスは良好です。東急田園都市線の池尻大橋駅が利用可能で、国道246号（玉川通り）、東京都道420号鮫洲大山線（三宿通り）、首都高速3号渋谷線（池尻出入口）が通っています。また、東京都道423号渋谷経堂線（淡島通り）にも接しています。

鉄道

東急田園都市線：池尻大橋駅

バス

東急バス、小田急バスが利用可能です。

主な施設

池尻地区には、様々な施設があります。

世田谷警察署三宿交番
自衛隊中央病院
世田谷淡島郵便局
池尻地区会館
世田谷区池尻まちづくりセンター
筑波大学附属駒場中学校・高等学校
駒場東邦中学校・高等学校
世田谷区立池尻小学校
世田谷ものづくり学校（区立池尻中学校の廃校舎を活用）
区立世田谷公園
平和資料館（せたがや未来の平和館）（世田谷公園内）
区立池尻三丁目公園
池尻稲荷神社

その他

郵便番号は154-0001で、集配局は世田谷郵便局です。また、「世田谷パン祭り」もこの地域に関連するイベントです。

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