首都高速3号渋谷線

首都高速3号渋谷線

首都高速3号渋谷線は、東京都港区の谷町ジャンクション(JCT)で首都高速都心環状線から分岐し、世田谷区の用賀に至り、東名高速道路に接続する路線です。この路線は、アジアハイウェイ1号線の一部も構成しています。

概要

首都高速3号線は、都心部から放射状に伸びる路線の一部であり、「都道首都高速3号線I期」という名称で、千代田区隼町から渋谷区道玄坂までの区間を指します。このうち、隼町から谷町JCTまでは都心環状線の一部とみなされます。一般的に「首都高速3号渋谷線」と呼ばれるのは、谷町JCTから西側の区間を指します。この記事では、「首都高速3号渋谷線」に相当する部分について詳しく説明します。

歴史

建設の開始と初期の開通

1962年1月20日、渋谷4丁目付近から道玄坂1丁目までの区間が着工し、1964年10月1日に開通しました。その後、1967年9月2日には、谷町JCTから渋谷4丁目までの区間が開通しました。この区間は、六本木通り（放射22号線）の拡幅工事に合わせて高架構造で建設されました。建設中は都電が走っていましたが、高速道路完成時には都電は廃止されました。高架橋の橋脚には、かつての都電の架線用の金具が残されています。

特殊な構造

六本木交差点と西麻布交差点の間では、地下を通る日比谷線を跨ぐために、地中梁と橋脚による構造が採用されました。西麻布交差点では、放射22号線が環状4号線（外苑西通り）をオーバーパスする二層構造の陸橋と一体化しています。青山学院大学付近では、グラウンドの機能を維持するためにトンネル構造が採用されました。渋谷駅周辺では、交通の輻輳を避けるため、プレストレスト・コンクリート橋の渋谷高架橋が、ディビダーク工法で建設されました。

全線開通と東名高速道路への接続

1968年3月8日には、渋谷出入口から用賀出入口までの区間が着工され、1971年12月21日に全線が開通しました。この区間は、大部分が玉川通り（放射4号線）の上部を高架で通過します。玉川通りの拡幅に合わせて、渋谷、池尻、三軒茶屋の3つの出入口が設けられました。道玄坂上交差点付近では、地形上の理由から玉川通りがアンダーパスとなり、首都高速の高架と一体的に建設されました。この区間では、東急新玉川線（現：東急田園都市線）が地下を並行しており、東急の地下トンネルが首都高速の基礎として利用されました。用賀付近では、用地買収を巡って裁判が行われましたが、首都高速道路公団の主張が認められました。

近年の動向

2010年3月28日には、大橋JCTが供用開始され、中央環状線新宿線と接続しました。2015年3月7日には、大橋JCTで中央環状品川線とも接続しました。2019年12月19日には、渋谷入口（用賀・東名方面）が供用開始されました。

年表

1964年10月1日：渋谷4丁目（暫定出入口） - 渋谷出入口 開通
1967年9月2日：谷町JCT - 渋谷4丁目（暫定出入口）開通
1971年12月21日：渋谷出入口 - 用賀 開通により全線開通。東名高速道路と接続
2010年3月28日：大橋JCT供用開始により中央環状線新宿線と接続
2014年3月20日：渋谷出入口付近で火災発生。一部区間が通行止め
2015年3月7日：大橋JCTで中央環状品川線と接続
2019年12月19日：渋谷入口（用賀・東名方面）供用開始

路線番号

3

出入口など

全線が東京都内に所在
渋谷出入口を除く4つの出入口はハーフインターチェンジ
用賀出入口の逆方向には、東名高速道路のインターチェンジとして東京インターチェンジがある

交通量

交通量については、道路交通センサスのデータに基づいており、詳細な情報は国土交通省のウェブサイトで確認できます。

ギャラリー

（画像は省略）

脚注

注釈

（注釈は省略）

出典

（出典は省略）

参考文献

首都高速道路公団『首都高速道路公団20年史』1979年6月17日

関連項目

関東地方の道路一覧
アジアハイウェイ1号線

外部リンク

首都高ドライバーズサイト
首都高速道路株式会社

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