池山直

池山直のプ ロボクサーとしての軌跡

池山直（いけやま なお）さんは、1969年9月18日に岡山県真庭市で生まれた元女子プロボクサーです。彼女は初代WBO女子世界アトム級王者として知られています。なお、44歳という年齢で世界タイトルを獲得したことは、男女を通じて日本で最年長記録を更新した瞬間でした。また、52歳での公式試合出場も日本のボクシング界で特筆すべき記録です。

来歴

池山さんは、2001年に健康維持を目的にボクシングジムを訪れました。それまで格闘技の経験はなかった彼女ですが、2003年8月にはプロライセンスを取得します。同年11月30日、彼女のデビュー戦は上村里子選手との一戦で、34歳の時に白星を手にしました。この後、2006年には日本ミニフライ級王座を獲得し、2007年にはWIBA世界ミニマム級王座をチャンピオンとして手に入れました。

2008年に一度引退を果たした後、彼女は2013年に復帰を果たします。この復帰戦では岩川美花選手に判定勝利を収め、その後の2014年5月17日には初代WBO女子世界アトム級王座を決定する試合で勝利し、44歳でのタイトル獲得を果たしました。これにより彼女は、国内で最年長のチャンピオンとなりました。

池山さんはその後も精力的に試合を行い、2014年9月の防衛戦でも初防衛を成功させ、また別の試合では45歳での最年長防衛記録を樹立しました。続けて2015年にはさらに2度防衛に成功し、46歳での防衛記録や47歳での防衛記録も更新するなど、この時期は彼女のキャリアのピークとなりました。

引退とその後

2018年には王座を失ったものの、その後の試合で一度引退を表明しました。しかし、再びリングに立つという決意を固め、9度目の試合に挑んだものの、敗退しました。2019年にはノンタイトル戦で分けに終わりましたが、52歳での試合出場は他に類を見ない記録でした。

2021年にも元WBO女子世界ミニマム級王者と対戦し、敗北を喫しましたが、彼女のボクシングに対する情熱は衰えていませんでした。2023年4月には引退式を開催し、53歳で最後のスパーリングを行い、長いプロボクサー人生の幕を下ろしました。

戦績

池山直接の戦績は、JWBCで10戦8勝（3KO）1敗1分。JBCにおいては、18戦10勝（2KO）5敗3分と、輝かしい戦績を残しています。

獲得タイトル

• - 第5代JWBCミニフライ級王座
• - 第3代WIBA世界ミニマム級王座
• - 初代WBO女子世界アトム級王座（防衛6）

受賞歴

• - 京都府スポーツ特別奨励賞
• - 岡山市民スポーツ栄誉賞
• - WBO10月度月間最優秀選手

池山直さんの戦歴は多くのファンに感動を与え、特に年齢にかかわらず挑戦し続けた姿勢は、多くの人々に勇気を与えました。彼女の歩みは、ボクシングのみならず、スポーツ界全般で輝かしい足跡を残しています。

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