沖縄中央銀行

沖縄中央銀行は、1946年（昭和21年）に琉球列島米国軍政府の全額出資によって設立された、沖縄群島における戦後初の銀行です。戦後の混乱期において、地域経済の復興を担う重要な役割を果たすことが期待されました。

開業当初の資本金は100万円でした。株式会社形態を取り、資本金のうち半分は沖縄民政府が、残りの半分は公募によって調達される予定でした。しかし、当時の状況では公募による資金調達は困難であったため、実際には琉球列島米国軍政府が全額を立て替える形で出資が行われました。

設立直後から沖縄民政府の出納事務を受託し、また沖縄戦によって封鎖されていた預金の払い戻しを開始しました。さらに、復興資金の貸付業務も積極的に行い、地域経済の再建に貢献しました。

1948年（昭和23年）5月には、沖縄銀行（現在の沖縄銀行とは無関係）へと改称されました。しかし、その2ヶ月後の7月には琉球銀行に吸収合併され、その短い歴史に幕を閉じました。

店舗

本店は石川市（現在のうるま市）に置かれ、その他に9つの支店がありました。

関連事項

琉球列島米国軍政府
沖縄民政府
琉球銀行 (特殊銀行)

外部リンク

沖縄中央銀行跡 - ウェイバックマシン（2009年1月8日アーカイブ分）

沖縄中央銀行は、戦後の混乱期という特殊な状況下で、沖縄経済の復興を支えるために設立された銀行であり、その後の沖縄経済の発展の礎を築いた存在として、歴史に名を残しています。

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