沖縄県道7号奥武山米須線

沖縄県道7号奥武山米須線は、那覇市奥武山町を起点とし、糸満市米須に至る全長18.4kmの主要地方道です。この道路は、那覇市、豊見城市、糸満市という沖縄本島南部の主要な都市を結び、地域住民の生活と経済活動を支える重要な役割を担っています。

概要

起点：那覇市奥武山町（山下交差点、国道331号）
終点：糸満市字米須（米須交差点、国道331号）
総延長：18.4km
通過自治体：那覇市 - 豊見城市 - 糸満市

この路線は、那覇市の中心部から出発し、豊見城市を経て、糸満市の南端へと至ります。沿線には、奥武山公園などの主要施設や、複数の県道、国道と交差しており、地域の交通網において重要な位置を占めています。

交差する路線・鉄道

この県道は、多くの主要な道路や鉄道と交差しており、複雑な交通網の一部を形成しています。

国道331号（起点・終点）
国道332号（起点 - 国道331号に重複）
沖縄県道221号那覇内環状線（那覇市山下町）
沖縄都市モノレール（ゆいレール）（奥武山公園駅が至近）
沖縄県道62号線（那覇市小禄）
沖縄県道11号線（豊見城市上田）
沖縄県道256号豊見城糸満線（旧沖縄県道68号線）
沖縄県道249号東風平豊見城線（県道11号と256号に重複）
那覇空港自動車道（国道506号）豊見城東道路（豊見城市平良）
豊見城インターチェンジ
沖縄県道82号那覇糸満線（糸満市賀数 - バイパス&旧道・同市座波-旧道）
沖縄県道134号線（糸満市賀数）
沖縄県道77号糸満与那原線（糸満市照屋高嶺入口交差点）
沖縄県道250号糸満具志頭線（糸満市新垣）
沖縄県道54号線（糸満市真壁）
国道507号（終点 - 国道331号に重複）

これらの交差点は、地域内の交通の流れを円滑にする一方で、交通渋滞の要因にもなっています。

重複する路線

沖縄県道82号那覇糸満線（糸満市賀数 - 座波、旧道区間）

主要施設

奥武山公園（那覇市奥武山町）

奥武山公園は、地域住民の憩いの場として親しまれており、この県道を利用する人々にとっても重要なランドマークです。

路線バス

県道7号線は、那覇バス、琉球バス交通などの路線バスが頻繁に運行しており、地域住民の重要な交通手段となっています。

那覇市 - 豊見城市間：那覇バスが中心。
2006年以降、琉球バス交通の一部路線が浦添・宜野湾方面から那覇バスターミナルを経由し豊見城市我那覇まで延伸。
豊見城市 - 糸満市照屋高嶺入口交差点：那覇糸満線（446番）が運行。豊見城市内では豊見城市内一周線（105番）、糸満市賀数 - 照屋間では沖縄バス糸満線が乗り入れ。
糸満市照屋交差点以南：南部循環線（107番・108番）が運行、本数は1日4～5本。

この県道を通る主な路線バスは以下の通りです。

9番・小禄石嶺線（那覇バス）
11番・安岡宇栄原線（那覇バス）
35番・糸満（志多伯）線（沖縄バス）
55番・牧港線（琉球バス交通）
88番・宜野湾線（琉球バス交通）
98番・琉大（バイパス）線（琉球バス交通）
101番・平和台安謝線（那覇バス）
105番・豊見城市内一周線（琉球バス交通）
200番・糸満おもろまち線（沖縄バス）
235番・志多伯おもろまち線（沖縄バス）
446番・那覇糸満線（那覇バス）
81番・西崎向陽高校線（琉球バス交通）
107番・南部循環（真壁廻り）線（琉球バス交通）
108番・南部循環（喜屋武廻り）線（琉球バス交通）

歴史

1953年：琉球政府道7号線として指定
1972年：本土復帰に伴い一般県道7号線となる
1993年：主要地方道に昇格

特徴

この県道は、都市化の進展とともに交通量が増加し、道路の拡幅や改良が頻繁に行われています。特に那覇市小禄 - 豊見城市宜保間ではバイパスや4車線化が進められており、交通の円滑化が図られています。しかし、豊見城市宜保 - 糸満市照屋間は、2車線区間が多く、拡幅の必要性が指摘されています。沿線はサトウキビ畑や住宅が点在し、景観の変化に富んでいます。

2003年の那覇空港自動車道豊見城IC開通により、この県道の交通量が増加しましたが、2008年の豊見城・名嘉地ICの暫定開通により、交通の集中が緩和されました。

以前は、旧国道331号（現在の県道256号）が那覇から糸満市街への主要ルートでしたが、沖縄西海岸道路の開通により、交通の流れが変化しています。現在では、この県道は旧道としての役割が大きくなっており、生活道路として利用されています。

1980年代から全線で駐車禁止規制が敷かれていましたが、2006年の駐車監視員制度導入後、糸満市内の区間では一部を除き規制が解除されています。

ギャラリー

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関連項目

沖縄県の県道一覧

外部リンク

県道7号線
沖縄県南部土木事務所

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